2014-07-26

iPodで大量の自分好きな音楽を聴き続けた結果

通勤中にiPod Classicを使っている。ほとんどの時に全体をシャッフルして聴いている。

初代iPod Classicが発売されてちょっとしてから買った。その160GBの容量を利用して今まで自分が聴いてきた音楽をできる限りiPodに入れていつでも聴けるようにしたいと思って、かなり充実したなと思えたのが5年くらい前。160GBでもきつくなったため、その後はあまり増えていない。いくつかの例外を除いてアルバム単位iTunesに入れている。

結婚以来はあまり積極的音楽を聴いていたわけではなくiTunesに入っているのは90年代までのものほとんど。音楽聴くのはそもそも「かっこつけたい」という考えから入りすぐ手段目的化したという経緯なので「今まで自分が聴いてきた音楽」というのが洋楽ジャズクラシックに偏っていて邦楽ほとんど入っていない。シャッフルして聴くとき邦楽が混ざるのはなんとなく聴きにくく感じるので邦楽はすべて「シャッフル時にスキップする」にチェックを入れている。

iPod Classicを買う前は通勤中に音楽は聴いていなかった。それがこういうミュージックライブラリシャッフルして聴くようになって5年くらいということになる。最近1年くらいで気付いたのが下のようなこと。

洋楽を聴いて「懐かしい」と思うことがほとんどなくなった。

iTunesに入っている曲にしても5年間一度も聴いていない曲もあるはずなのに何を聴いても「懐かしい」と思うことがほとんどなくなった。言い方を変えると「この曲を聴くのは久しぶりだ」と認識することはあるのだけれど郷愁のようなものを感じることがなくなったという感じ。

しかiTunesに入っている曲ではなくてもどこで洋楽を聴いても懐かしいと思うことがなくなってしまった。ジャズクラシックについても洋楽と似た感じ。

iTunesに入っている邦楽を聴いて「懐かしい」と思うことがほとんどなくなった。

邦楽については洋楽と違って手元にある曲だけだが「懐かしい」と思うことがほとんどなくなった。

嫌いだった邦楽を聴いて「懐かしい」と思うことが多くなった。

上に書いた二つの結果、「懐かしい」と思う曲は邦楽自分が好きだと思っていなかったけど昔流行った曲ばかりということになった。つまりしろ嫌いだった曲にばかり郷愁を誘われるようなってしまった。例えば"小室ファミリー"の曲とか。


自分の好みの曲というのはある種の傾向があるだろうからその傾向に飽きたとか、加齢で感受性の方向が変わったとかが理由なんだろう。ただユートピアをもたらすと思い描いていたiPodプラス大量の自分好みの音楽がもたらしたのはディストピアだったのかもしれないと少し悲しくなっている。

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