家の鍵が見当たらない。
右のポケットにも左のポケットにも、カバンの中にもパンツの中にも無い。
ああ、よりによって何で今日なんだ。
顔をしかめて天を仰ぐと、堅く握られた左手に鍵の感触を認めた。
灯台下暗し。
にやっと口角を上げて、すばやくロックを解く。
靴を無造作に脱ぎ捨てたまま一直線に走り出す。
水を注いだペットボトルにバスタオル、そして大量のトイレットペーパー。
あっという間に用意ができたので、あとは服を脱ぐだけなのだが、緊張した手先のせいでボタンがうまく外せない。
ふーっと一旦深呼吸して、やっと全裸になったら、鏡と相対してなにげなく身体をチェックしてみる。
顔は期待で満ちあふれ、すでに汗もにじんでいる。やや力の入った肩からは、焦ったせいか呼吸の乱れが伝わる。股間はすこし膨らんでいるものの、まだ眠たそうである。
よし、始めようか。
バスタオルを敷き、正面にペットボトルを置いたところで、おっと、大事なものがないではないか、と気づいてまた焦る。
おかず、おかず、きょうのおかずはなんでしょう、などと独りごとを言いながらスマホを取りに行く。小走りの足が股間のものをぶらんぶらんと揺らしている。
さあ、今度こそ。
世間の男どもは最近やたらにこの子をもて囃しているが、俺は有名になる前から知っている。
久々に名前を入力しながらおぼえる、生き別れた美少女と再会するような幸福感。
こんな子がそばにいたら、と思うけれども、頭を振ってわれに返る。
そう、今だけ、今だけは目の前にこの子が寝そべっていると信じ込むのだ。
スマホから手を離し、窓から差し込む夕日が照らす、透きとおった輪郭のまん中あたりへ、唇をやさしく添わせはじめる。
朝の満員電車から始まり、煩わしい雑事に追われつづけた一日が、心身の疲労とともに、すっかり清められる気がする。
生の感覚がこれほど鮮やかに得られていることに我ながら驚く。
しあわせ。
いつのまにか閉じていた瞼がふたたび開いたのは、それから数分経った後のことだった。
念入りに手を洗い、トイレットペーパーを流してタオルをたたむ。ペットボトルもよく洗浄しておく。
服を着てごろんと床に寝転んだら、扇風機のスイッチを入れ、一仕事終えた体をやすめる。
ふう。
でも、風俗へ行かなくたって、右手とティッシュとちょっとの工夫さえあれば、道は十分拓けるんだ。
セックスなんか時代遅れだ。を書いてからちょうど一年、いま私は心からそう思う。
きょうは良い一日だった。
あしたもあさっても、きっと素晴らしい日になるだろう。
みんな、目を覚ませよ。 今そこら中でやられているらしい野蛮なセックスは、現代人にはまったく合っていない。 こんだけ科学が発達すれば、セックスだって時代に合わせて変化して、...
家の鍵が見当たらない。 右のポケットにも左のポケットにも、カバンの中にもパンツの中にも無い。 ああ、よりによって何で今日なんだ。 顔をしかめて天を仰ぐと、堅く握られた左手...
お前が目を覚ませw どんだけ着飾っていても服を脱いでしまえば人は動物になるんだよ
は?最初に考えた奴は変態で天才だと思うけど、そんなものリアルの人間がやってるわけないだろ。エロ漫画かエロゲの見過ぎじゃないのw娯楽と現実をごっちゃにすると通報されるぞ...
そのかわいい女性たちは、よりいい男とセックスをするために着飾ったりいい匂いをさせたりしてるんだよ
いい会社に入る努力をした人間が、いい会社に入り。 モテる努力をした人間が、モテる。 当然の帰結だな。 いいからオマエラ仕事しろ。
増田の文章はピュアかつストイックぶっている中に余すことなくいやらしさを感じさせているところが実に素敵だと思うので、言い出しっぺの法則にのっとって増田がその野蛮な行為に...
昔より明らかにセックスは進化してるだろうが!!
それ古代ギリシャで既に通ってきた道だから安心しなさい ギリシア奇談集とか読んでみそ 中世で染み付いたキリスト倫理は一周回ってまた古代へ戻ってくるんだ 時代の先端はホモォ こ...