ずっと彼女らのグループのCDを買っていたが、握手会には行ったことがなかった。
握手に興味がないといえばウソになるか、正確にはなんとなく恥ずかしかった。
そういうアイドル好きな友人もいなかった。
こんなキモメンの僕が一人で握手会に行く事なんてどうしてもできないと思っていた。
だが、ある時初回限定版についていた握手券を手にしたとき、とても天気の良い土曜日で、
なんとなくフッと、「握手会に行ってみよう」と思った。
本当になんとなくだ。こんなキモブサの僕でも嫌われないだろうと根拠なく思ったのだ。青空のせいかも。
そうして僕は握手会に参加し、初めてメンバーの子と握手することになった。
推しメンはいるのだが、絶対にその子がいいというこだわりもなく、メンバーであれば誰でもいいと思っていた。
そして、僕の番がまわってきて、その子と握手することになった。
笑顔のその子を見た瞬間、僕は鳥肌がたった。緊張からくるものなのか、実際に見たら美しくてそうなったのかわからないが、
「ありがとーございまーす☆」
と言って、手を差し出してきた。
僕も手を出す。
「むぎゅ」
手を掴んだ。手汗が尋常ではない僕の汗ばんだ手が、その17歳の子の手と密着し、
ぐちゅっと音がしたような気がした。
「ぐちょぐちょ」
手のひらと手のひらが密着、摩擦し、液体が混ざり合い、グチョグチョになり、
その17歳の少女も顔を赤らめて、きらきらとさせた瞳でこちらを見て、目が合った。
勃起した先端が次第にズボンを突き破って伸びていき、その子のみぞおちにぶつかった。
ぶつかった瞬間、その子は「うっ」と言い、ゲロをその場にぶちまけた。
ぶちまけたゲロの匂いが握手会のテントの中に充満し、中のスタッフ全員がゲロをはいた。
テントの中は阿鼻叫喚だったが、僕の勃起は止まることをしらず、そのままテントを突き破り、隣町まで到達した。
隣町ではちょうど今日生まれたばかりのゴジラが闊歩していて、町の住人を脅かしているところだった。
そのゴジラのアゴの先端に僕の如意棒がぶつかり、ゴジラは舌を思い切りかんだ。
空にはちょうど今来たばかりの巨大UFOが浮かんでおり、街全体を覆っていた。
その巨大空母UFOから大量の小型UFOが出てきて、街にビームを撃ち始めた。
地球の終わりだ。
僕の如意棒が巨大空母UFOを突き破る事はできず、僕はゲロまみれのテントの中で、
その17歳の子に抱きついて、世界の終わりの詩歌をつぶやいた。
女の子はぬらぬらと全身を濡らし、そして笑顔のまま、ふっと息絶えた。
その悲しみを僕が乗り越えて修業をし、巨大UFOに一人で立ち向かって破壊していく話はまた別の機会に。
世界は続いていた。ほらきみの目の前にも。
なんじゃこらwwwww 後半イカレてる