この前、危うく自殺するところだった。
普段はラミクタールと頓服のデパス、後はマイスリーくらいでそれなりに過ごせている。
だが未だに大きく気分が揺らぐことがあり、この前がそうだった。
ぼんやりネットをしてる最中に、突然、本当に突然、「寿命まで生きる必要はない」という考えが湧いた。
【この世に「自殺はしてはいけない」という人が溢れているのは、単に「自殺はしてもよい」と思った人がこの世にいないからだ。
自分は12階のマンションに住んでいる。一歩踏み出すだけで死ねる恵まれた立地だ。改めて考えてみると自殺可能スポットってのは結構あるもんだな】
〈だめだ!普段の自分は死にたいなんて思っていなかったろう。自殺衝動はうつの症状の一つだ。単に気分がおかしくなっているだけだ。一時の感情に流されるな〉
【うつの時のあのどうしようもない絶望が生涯にわたって続くんだぞ。自分は絶対に救われない。波が来たら薬で抑える、それを繰り返して何になる?
もういいじゃないか。自分の人生なのに何を遠慮することがあるんだ。自分のやりたいようにやればいい。自殺をしたければすればいいんだ。】
〈自殺するとどれだけ周りに迷惑がかかると思っているんだ。自殺は最悪の手段だ。他のあらゆる手段を試してからでなければ考える資格すらない〉
【自殺をする前に「自分は現実の辛さによって死ぬのではありません。自分の脳がおかしくなって死ぬのです。」と遺書にちゃんと書いておかないとな。
自分の周りの人達はいい人ばかりだった。その人達が責任を感じることのないようにしっかり書いておかないと。自分が死ぬのは純粋に自分のせいなんだから】
〈早く薬が効かないかな。このままの思考でいたら自分は絶対に自殺で死ぬ、自殺で死ぬ、自殺で死ぬ。止めないと。止まるのか。つらい。どうしてこんなことが起こるんだ、どうして〉
幸いこれは二時間ほどで引いた。次の日病院に駆け込んでリスパダールをもらったが、あまり効いた気がしなかった。
その後断続的にこのような思いに囚われたが、なんとかやり過ごした。数日後完全に通常状態に回復した。入院まで考えたのが嘘のようだった。
直前の状態は軽躁っぽかったし、混合状態というやつだったのだと思う。
何の予兆も見せなかったのに突然自殺する人がいるが、今ならその人の気持ちがよくわかる。
あれは自殺の発作による、一種の病死だったのだ。