夕食の時にふと父親が口にした。
「明らかに選考時点で滑れてなかったし、結局結果が出せないんだから辞退して若い選手に機会を譲るべきだった」と。
でも腰の怪我を押して出場し、結果個人SPで棄権したプルシェンコは素晴らしいらしい。
「日本人だったら絶対根性論で滑ったけど今後のことを考えてあそこで棄権できるのはプロ」だという。
そんな父親が好きになれない。
優秀な人は自分が思った通りのことをするしそれが正義だと思ってるフシがある。
欧米礼賛がすごい。全く同じことでもアメリカだったりヨーロッパの出来事だと「素晴らしい」なのに日本だと「これだから日本は」
某IT系一流企業で働いてるくせに技術に関する知識だったりリスペクトが全く感じられない。口を開けば「プログラムを人間が書く時代はもう終わる。だからやる意味もない。」
そのくせ今PMとかやったりしてる。
でも職場ではかなり信頼されてるらしい。
基本的に問題の切り分けが全然できてなくて、すぐに話を一般化したがる。議論にならない。
日本史とクラシックがすごく好きで、父親が帰ってきた後にそういう話を二人でするのはすごく楽しいんだよ。
でも最近こんな嫌なところばかりが見えて悲しい気持ちになってくるよ。
今更無理。 一緒に暮らしてるからそういう粗が目立って嫌になるんだよ。 離れて暮らしてたまに会うくらいの距離感が丁度いいのさ。