腐女子とは、男性キャラ同士を恋愛、特にセックスさせることで、興奮する女性のことである。
私はオタクだけど腐女子の考えていることが全くわからなかった。正直めちゃくちゃ気持ち悪かった。
最近は、気持ち悪さの原因が、行き着く先がたいていポルノだからということがわかった。
でも、どうして、あえて男性同士なのか?という疑問はずっと残ったままだった。
でもその疑問も解決しつつある。男性同士にこだわるというより、「女性ではダメ」なのである。
腐女子が好きな男性キャラクターの恋愛について妄想する時、相手が女性キャラだったら、男は殴ったり蹴ったりはできない。
そこまで猟奇的でなくても、恋人である女性を放ったらかしにしたり、横柄な態度をとったり、汚い言葉をはいたり……
男性と女性の物語である限り、ロマンチック・ラブのイデオロギーが常についてまわる。
そんなものに縛られないリベラルで強い女性像について、そんなに引き出しがないのである。
ここで、相手役も男性にすることで、恋愛関係に無限の可能性が広がっていく。
そして無意識のうちに囚われていたジェンダー別の役割意識とか、ロマンチックラブのイデオロギーから自由になれる。
男女の関係におけるセフレは痛々しくかわいそうでタブー視していたオタク女子も、男性同士ならもうどこも、心が痛まない。
彼らはまったく対等な関係のセフレとなりうるし、本来的にどちらかが不利とかかわいそうということも発生しない。
BLでは男性向けポルノもびっくりのハードプレイがごく普通に行われているのも、やっぱり何の制約もないからなんだろうなと思う。