2013-09-11

謝らずとも、放っておいてくれればそれでいい。

本人が見てくれる確率なんか微レ存だけど、勢いで書き捨てる。垂れ流す。

古い女性の知り合いか携帯留守電があった。曰く、ようやく謝る決心がついたので連絡したとのことだった。

もう何年前になるのか。正直、謝られるような事があるかと言われれば、思い当たる節は一つぐらいしかない。

この時期にそういう思考が蘇るというならば、私の予想が当たっている確率も少し高くなると思う。当たっていると想定して垂れ流しを続ける。

その件で私は、言ってしまえば大変に悔いの残る事態に直面した。その事で仲間にもそれなり以上に迷惑をかけてしまったと思う。そうなる前の状態に戻れるのならばぜひとも戻りたいと今でも思っている。

ただまあ鑑みるにそれ自体は不可抗力というか、当事者らそれぞれに悪気があっての事ではないと理解しているし、だから本人もきっと謝罪なんていう事までは考えていないだろうな、いやそれ以前に「やっちまった」と思っていなくても何ら不思議はないな、と思っていた。だから謝りたいなどと言われて少なからず驚いている。

またそもそも彼女をその場に呼んだのは私自身なので、少なくともこの件の責任の半分は私にあったし。

ただ、そうであっても私が失ったものは私にとって非常に大きく、またその頃その場で、私に対してだけでなく周囲の皆に謝罪っぽいものの表明がなかった以上、もういいよ、と言う事はできない。

これは許さないという積極的な意味ではなくて、すみませんが以後はお互いに関わらない方向で行きましょう、そうする事で私の安寧を守らせてほしい、という意味だ。

ぶっちゃけ「なかった事にさせてくれ」ということだ。

私は真面目な話が苦手だ。

人前で怒りとか悲しみとかを本気で表に表すことができない。父の葬儀でも結局泣かず、素直に哀悼の意を示せたのは遺体保管場所たまたま一人で対面できた数分間だけという体たらくだ。

まぁ、こればかりは育ちというか性格的なものなので如何ともしがたい。

なので電話彼女と話したくない。幸いにというか、これまでそんなふうに人に謝られた経験なんかないけれど、きっとそんな話をされたとしてもへらへらはぐらかすか、もしくはいい人を演じて丸く収めてしまって結局後悔する自信がある。

から留守電を聞いてしばし狼狽し悩んだあげく、私がとった対応は「携帯の電源を切る」だった。ああ、なんてひどい。

勇気を振り絞って、謝りたいと直接電話をしてきた相手に無反応で返すというのは、これはもう実に大人げない。たとえ怒りをぶつけたり許さなかったりであっても、何某かのコミュニケーションをとってくれた方がまだ彼女にとっては楽だろうし、私のこの答えに正しく気付けば相当にダメージを受けることと思う。

ありていに言って私は逃げているし、対話の余地も与えずにこの上なく彼女を拒絶しているのだから

ただ私はもう、その事で心を揺らしたくないのだ。彼女懺悔を聞くのはきっと私にとってものすごく疲れることに違いなくて、これにお付き合いすればきっとそちらの気は楽になるでしょうけれど、すみませんが私にとってプラスになると思えないのでご勘弁ください、思う所があるならご自身で消化してくださいお願いします、無関心は悪意よりも冷たいということも知っていますけど、何かを悪かったと思っているのであれば、私の事は放っておいてくださるのが一番ですと、そんなような意思を「電源OFF」をもって伝えたいのだ。だいぶ無理筋だけども。

そこまで彼女という人間のことが嫌いな訳でもない。今更仕返しするかのようにダメージを与えたい訳でも決してない。ただちょっととあるコミュニティ形式においてはあまり合わなかったな、という不運なすれ違いだったと思っている。

からまあ、お互い忘れましょう。本当は何のことを謝りたいのかわからずじまいになりますけど、それが何であれあまり掘り下げたいとも掘り起こしたいとも思っていないので、そっとしておいて下さい。

謝罪すらできないというストレスを抱える事を、私への謝罪だと考えて飲み込んで頂ければ一番ありがたいです。本当にひどい言いぐさですけど、それが偽らざる本音です。

  • 俺だったら謝ってほしいけどね。 でも現実的に外からの強制で謝らせる事なんてできないから(心の中で舌出すだけだろうし)何も言わないけどね。 謝ろうが謝るまいが、一生許さない...

    • 元増田です。 まあそうだね。何だかんだ言って私もこの行動の一部に「楽になってもらってたまるか」という気持ちがあるなと思う。 でもあれだよ、本文中でも書いたけど、「憎い」...

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