2013-02-11

平安貴族的「美文字」譚

「美文字」でモテる秘訣とは?

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130210-00000002-rnijugo-life

 

禿しくどうでもいい記事だが、思い出したことがある。

ネットが私の環境に登場する前の話である

 

当時、書面で最速でやり取りするにはFAXだ。

それに当時は、パソコンなどないので、「ワードで打ってFAX送信」の時代でもない。

手書きだ。

 

さて、友人の友人の友人、くらいの距離の人とやり取りすることになった。

仕事関係ではなく趣味のつながりで、友人の紹介、また紹介で

私の電話番号が伝えられた。こちらは女で、あちらは男だが、

内容は「会場のレンタル手続きが完了しました」のようなビジネスライクなやり取りだ。

私にとっては何の対象でもないし、こちらが何かの「サイン」を出した覚えもない。

 

しかし、である

 

電話では連絡がつきづらい時間帯、先方がFAXを送信をしてきた。

これが、「美文字」なのである

それも、中途半端な「字がきれいですね」の一言では済まないくらいだ。

この筆跡を見れば、誰でも、社交辞令として「字がきれいですね」と言うだろう、

というくらいの字だった。

 

そのため、確認の連絡で電話が来たときに、

「そういえば字がきれいなんですね、習字習ってたんですか」

という社交辞令を口にした。

 

その翌日からだ。ストーカーじみたFAX攻撃が始まったのは。

用もないのに、2~3日に1度来る。今ならケータイメールを使うだろう。

今日は天気がいいですね。僕は新宿御苑散歩に行きました」

チョコレート菓子の新製品が話題ですね。もう試されましたか

CDプレイヤーが壊れてしまいました」

……

 

もともとのつてだった友人に聞いてみると、

「字がきれいですね」を「あなたとお付き合いしたい」だと思い込んだらしい。

 

おまえは平安貴族か!

 

と呆れるしかなかったのである

 

というわけで「女子力」アップ系の女子(笑)へ。

筆跡がきれいなら「モテ」ると思うのはただの阿呆から気を付けるように。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん