2013-01-24

ネットに学ぶことはもうない

初めてネットに繋がるパソコンが家にやってきたのは2001年の春だった。

当時はまだローティーンで、ネットのすべてが新鮮だった。

もちろん今から考えればくだらないものが大半だったのだろうけど、ネットが楽しかったのは今思えば、周りが皆大人だったからだ。

いや、年上だったからだと言ってもいい。

彼らが懐かしがって語っていた昔のアニメプラモデル、古いコンピューターや、まだ華やかだった自作PCなど、すべてが格好よく見えて、自分もそういう趣味自然と持つようになった。

けれど、20歳を過ぎた頃からだんだんと居心地が悪くなっていって、最近、自室からパソコンを排除するまでになった。

それは、10年前と同じように子供の頃を懐かしむ人たちが語る内容が、自分子供の頃に遊んでいたミニ四駆スーパーファミコンになっていったからだ。

別に自分が、過去を懐かしむ同世代より優れていると言うつもりはないけれど、そういう話題をわざわざネットですることに理由は見出せない。退廃的でさえあると思う。

そして、自分10年前の大人と同じ世代になって、ネットから新しい有用情報を得ることもなくなった。

あたりまえだ。自分と同じように、同世代以上の人々はネットになんか本当の情報を書き込むわけがない。

10年前ももちろんそうだったのだろう。けれど、子供から見ると大人のすることは皆輝いて見えた。

海外フォーラムも覗いてみたけれど、英語だというだけで、正直なところ内容は日本のものと五十歩百歩だ。

からまり自分ネットから卒業するときが来たのだろう。

ただ、リアル人間関係の延長としてのSNSは使う理由があるので、主に普段はスマフォで見るようにして、必要ときだけPCを使う。

自分もまた、下の世代が憧れるようなネット上の大人を演じることも考えたが、そんなことをする義理はないし、なにより下の世代にはネットなんかよりもほかの輝くものを見つけてほしい。

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