世の中の常識には真実とはずいぶん乖離した素っ頓狂なものが少なくないが、その1つが「美味いもの沢山食って元気だせ」だ。
確かにマズいよりは美味いほうがマシだが、元気を出すのに美味いものを食うという選択は少々知能が足りなさすぎる。
そもそも沢山食うと満足という安直な発想にも驚きを隠せない。犬や猫でもそんなこと言わないぞ。
ところが常識というものはひとたび大衆のあいだで広まり信じ込まれると強力な洗脳効果があるんだよな。
「朝ご飯食わないと元気でない」という脅迫的な呪いの言葉もそうだ。自分の直感よりも常識を信じるようになったら老い先短い。
その手の常識は一面の現実だけを論拠にしており、その信者たちは現実を一面でしか見なくなる。
盲目的信者に何を言っても聞かないのも、いついつまでも同じ迷路でグルグル苦しんでいるのもそういう訳だ。
おそらく信者にはこの文章すらも響かない。近年になって本当のことを言ってくれる伝道者が増えて、
また、ダイエット信仰という別の宗教が勢力拡大することによって、「腹が減っては戦ができぬ」から改心する人も少なくない。
「どんなにくるしくても おいしいものたべて おなかいっぱいになれば "ふとる"よ!」に気づいたのだ。
しかしながら、ハウエバー。「美味しいもの食えば元気がでる」という信仰はいまだに抜けきってないのな。
して、その最新医学はどのようにして元気を出せと申されるので?