嫌悪感を持つという事は、トラウマと呼べるほどの経験からくる気持ち悪さか、あるいは正義感、どちらかに分かれると思う。
前者が嫌悪感を持つのは、当然といえば当然の人間の心理だと思う。
正義感というのは、子供時代に刷り込み教育された善悪観念が発露になっている感情的な感覚だと思う。
正義という概念は怖いもので、その言葉により暴力が肯定される場合もある。人殺しでさえ許してしまう/許される事もある。
自分が良かれと思ってやった事が、人にとっては大きなお世話だ迷惑だなどという事はよくあることだ。
逆に、こいつは絶対に悪意があってこんな事をしたと思っていたら、実は当人は善意のつもりでやっていた、なんてこともよくあることだ。
もしもトラウマよりも正義感からイジメに対して憤慨している人がいるなら、いまいちど考えてほしい。
人の間に善悪の基準に違いがあるにも関わらず、他人への攻撃を是認する可能性がある正義感を持つことの危険性を。
その事に対して嫌悪感を持つという感情が、下手すると攻撃に変わる可能性がある、という点を。
多くの人間が居れば、それだけいろんな人が居る。考え方も物事の捉え方もそれぞれ違う。
誰だって意図せず他人を傷つけているかもしれないし、その逆もある。
毎日のなかで、そういった事はたまに起きている。
他人を非難できるくらい、毎日まわりを傷つけずに生活できているのか確認してもらいたい。