2024-05-14

何を書いたらいいのかわからない人は何を書いたらいいのかという話

使ったことがないのならまずはオズボーンのチェックリストを使おう。


手っ取り早く例を挙げる。

あなた脳内でいつもあなたを励ましてくれるかわいい女の子の魅力を書きたいとしよう。


1. 転用してみる

かわいい女の子さらに魅力が追加されるとしたら、どんな属性があるか考えてみよう。

元々想像していたのが黒髪巨乳運動神経が鈍い料理上手な女の子だったとする。

ここにさらに他に得意なモノやコトがあるとしたら何があるか考えてみるといいかもしれない。狙撃とか。読経とか。


2. 適合・応用してみる

料理好きのかわいい黒髪女子匹敵する魅力のあるモノは他に何かないだろうか?

猫でも、平行四辺形でも、水死体でもなんでもいい。

かわいい料理上手な黒髪女子に対抗意識を燃やす平行四辺形水死体存在したら、何が起こるだろうか?


3. 変更してみる

黒髪巨乳運動神経が鈍い料理上手な男の子を登場させてみるとどうだろうか。

ライバル男の娘パターン面白いかもしれない。


4. 拡大してみる

ネタを壮大にしてみよう。

死神が宿る漆黒の髪をなびかせ、アカシックレコードを秘めた乳房を持ち、家の外に一歩も出たことはないがその腕が生み出す料理建物を土台から吹き飛ばすことができる宇宙一美少女の話にしてみたらどうだろう。


5. 縮小してみる

逆に控えめにしてみよう。

茶色っぽい黒髪が特徴で、やや胸が大きいことを気にしていて運動はすこし苦手だが料理人の父を持っていて料理上手になりたい女の子である

なんだか急にリアリティが生まれて、これはこれでなんだか物語性を感じないだろうか。


6. 代用してみる

元ネタを直接書かない、登場しないとしたら誰が代わりになるだろうか。

例として「黒髪巨乳運動神経が鈍い料理上手な女の子」に恋する人物、例えば前頭三枚目になりたくて異世界から来た不死鳥の甥がいたら、どのような主人公になれるだろう?


7. 再配置してみる

属性シャッフルしてみよう。

例えば、巨大料理を作りたくて市民運動をしている乳牛大好きな色黒の女の子がいたらどんな物語が生まれるだろうか?


8. 逆転してみる

金髪で低身長運動神経がいい料理下手な男の子を登場させたらどんなシナジーが生まれるだろうか?


9. 結合してみる

いままで挙げたアイデアを合体させてみよう。

例えば、黒髪で低身長平行四辺形の猫が市民運動を展開する前頭三枚目の乳牛に恋をしてアカシックレコード水死体料理する話があったとしたら、それはどのようにドラマチックにできるだろう?


いかがだろうか。

黒髪巨乳運動神経が鈍い料理上手な女の子」という例から少し極端なアイデアを作り出してみたが、ありふれたフレームワークオズボーンのチェックリスト)を使うだけでも恐ろしいほどにたくさんのアイデアを作り出せることがわかっていただけたと思う。

ここまで極端でなくても、身近なもの上記のように捻るだけでいくらでも書きたいものが生まれると思う。


あなたが仮に政治に興味があるとしたら、自民党党首が仮にアメリカまれブロンド美女だったらどうなるか、考えてみてもいいだろう。

野球なら、横浜ベイスターズ異世界魔導ギルド球団に、読売ジャイアンツ異世界冒険者ギルド球団に置き換えたらどのような選手構成に置換できるだろう。

もっと身近なもの、例えばXとInstagramTiktokが巨大大陸だとしたら、それぞれどんな民族が住んでいて、どのような文化形成しているだろうか。

思い返してみれば、上記のような「少し違う」何かを混ぜたフィクション作品はたくさんあると思う。


他にも似たようなアイデアを生み出すためのフレームワークはたくさんあるので探してみてほしい。


最後大事なこととして、ネタかぶりを恐れないでほしい。

時代はつねに進み、移り変わっているので、新鮮さやなつかしさも同じように少しずつ移り変わっている。

凡庸なのではないか」「突飛すぎるのではないか」などと思わず貪欲アイデアに変換してみてはいかがだろうか。

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