2023-06-16

鎌倉民が分析する鎌倉飲食店が上手くいかない理由

まず、私は鎌倉に住んでいる。地元商売をしているけど、飲食店とかの店舗系の商売ではない。おかげさまで食っていくことはできている。

私の住む街鎌倉日本有数の観光地と言っても過言ではないと思う。特に昨年の大河鎌倉を訪れる人は沢山増えている。鎌倉と言えば、八幡宮大仏等の寺社仏閣、由比ガ浜等の海水浴も有名だが、飲食店も有名だろう。実際、テレビをつけていると、よく鎌倉飲食店特集する番組が組まれている。実際、鎌倉駅前にある小町通りには多くの飲食店がある。そしてありがたいことかもしれないが、鎌倉自分の店を出したいという人もかなり多い。商売柄、そういう人たちとも付き合いがある。ただ、正直に言うと、鎌倉新規開業する飲食店はうまくいかないケースが多い。それは次の理由からだと思う。

廃業率が高い(難易度が高い)

 まあ、これは鎌倉には限らないことかもしれないが、飲食店廃業率は高い。実際、小町通りにもしょっちゅう飲食店新規開店しているけど、ほとんどの店は開業から半年以内に廃業する。まあ、半年ごとに通りの店が入れ替わるので、街歩きに飽きることがないというメリットもあるけど、店側が生き残るのが大変だ。まあ、ありていに言えば鎌倉というマーケットは生き残るのが難しいのだ。そして鎌倉地価が高い。だから店舗系の家賃は信じられない程高いし、ぼったくりみたいな家賃を設定しているケースも多い。ちなみに私の住んでいる地域にある店舗物件家賃相場の倍する上に、借りる際の条件として必ず1階の店舗スペースと2階の事務所スペースの両方を借りることを条件に付けている。こんなことしても借り手がいるのは、まさに鎌倉という土地からであろう。当たり前だけど、高い家賃は店の経営を圧迫する。家賃が払えずあえなく撤退というケースも多い。正直、飲食店をする場合、かなり経費が掛かる街が鎌倉だ。

戦略が間違っている

 鎌倉飲食店開業する人に多いのが、高級店を作ろうとする人たちだ。相場より高い料金設定の店を経営しようとする。手打ちそばだったり、鎌倉野菜を使ったなんちゃら料理だったりと。ただ、この種の店は大体うまくいかない。鎌倉観光に来ているよその人は物珍しさで入ってくれるかもしれないが、彼らはリピーターにはならない。彼らは観光が終われば、自分たちの街に帰ってしまう。仮にまた鎌倉観光に来ることがあるとしても、鎌倉にはこの種の”高級店”は腐るほどある。だから次来るとしても他の店であることが多い。

 ちなみ言うと、鎌倉に住む住民の多くはこういう店に通うことはめったにない。私も鎌倉に長く住んでいるが、よく通う店はマックケンタッキーだ。地元からしたら、ただ値段が高い店を普段使いしようとは思わない。鎌倉に住んでいる人間ケチが多い。だからみんなが思っているほど高級店志向ではない。実を言うと、地元人間は変に高い店ではなく、リーズナブルで通いやすいお店を求めている。ただ、この街で飲食店開業する人たちはそれをわかっていない。だから、新しいお店は地元の固定客がつかずに廃業するケースが多い。

地元民は飲食店に興味がない

実を言うと、鎌倉の人は新たに開業した飲食店にあまり興味がない。上記のような事情があるので、自分たちのニーズを満たしていることは期待していない。正直言うと、新規開店した飲食店を見て思うことは、「この店は後何か月持つかな?」というくらいだ。そして対しておいしくもないのに高い店も多いので、通おうとは思わない。余談だが、鎌倉に住んでいると、よく東京に住んでいる友人から鎌倉お勧めの店を教えて。」と言われることがあるが、多くの鎌倉民はその種の質問が大嫌いだ。まず、地元の人は鎌倉野菜を使ったなんちゃら料理の店とかには興味がない。だから鎌倉お勧めのお店なんてない。正直、私は友人からこの質問投げかけられた時、いつもグーグル先生の協力を得ている。

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