2022-06-02

https://comic-days.com/episode/3270296674337088734

ものすごい深い漫画だった。

山本はい書類作成したのか。

夜寝てて電話に出れなかったと言ってるので、夜やったわけじゃない。

となると朝やったってことになるが、菊池会社に付いたのは始業15分前。

ということは山本は朝起きた際にチャットをみて菊池に何か問題があったと認識し、そこから急いで会社に行って終わらせたということだろうか。

ただ菊池が出社してから作業しても間に合わないと言っているので数分~数十分で終わるような類のものではないことがわかる、ましてや恐らく部下である山本にそんなに早く作業を終らせることは出来ないだろう。

山本作業を行ったタイミングひとつしかない。

菊池が「もう俺がやっとくから」と発言し、山本が「すみませんでした」と返信したのが昨晩の19時37分。

おそらくこの時点で山本は既に書類作成を始めていたということになる。

菊池が俺がやるといったのに、山本は謝りながらも実は裏で書類作成していた。

ここから見えてくる真実は、自分無能なことに気が付いてない菊池という構図が見えてくる。

そう考えると山本発言意味も変わってくる。

菊池さん問題があったみたいだったんで・・・」というセリフ。これは鍵をなくした問題を指しているわけではなく、菊池自身問題があるというようにも読み取れる。

「でも今さっき酒井さんに確認してもらってーー」というセリフ。この次のコマを見ると菊池書類に目を通しながら「修正すればなんとかなるか」と呟いている。

このシーンをよく見ると山本の声が届いていないことがわかる。

山本が「でも今さっき酒井さんに確認してもらってーーOKいただきました」と言っているのだとしたらどうだろうか。

そして酒井菊池セリフを遮って「お前今日は帰っていいぞ」と発言するところも意味が違って見えてくる。

そうなると菊池の全ての行動が怪しくなってくる。

今日は1回も財布を出してないと言っておきながら会社に忘れた財布。

ID用のクレジットを止めたのにIDで支払いしようとする。

家の近くの店や通りを何も覚えてない。

大きな公園があるのを知らない、何故かこの辺に詳しくない。

問題を抱えているのは菊池本人であることは明らかである

そして極めつけはラストシーン

いやというより、最初から遡って確認する必要がある。

2ページ目。彼が「鍵がない」と立っているドアの場所をよく見て欲しい。

画面、奥側にもう一部屋あることが分かる。

次に6ページ目を見て欲しい。女性とすれ違ったあと、女性が画面の一番奥の部屋に入るシーンがある。

まりこの階には3部屋あることになる。

女性の部屋、菊池の部屋、誰かの部屋、と三つ並んでることがわかる。

19ページ目を見て欲しい。モクモクという煙が出ている部屋。これは真ん中の部屋である。何故か菊池の部屋からクモクが出ていることになる。

21ページ目を見るとよりいっそうわかりやすい。部屋が三つ並んでいて、真ん中の部屋の前に菊池が立っている。

ここは自分の部屋のはずなのに女性の部屋になっていることになる。

これは何故か。

そう、これは最初から真ん中の部屋が女性の部屋だったということになるだろう。

6ページ目のシーンをもう一度よく見て欲しい。

女性一見、真ん中の部屋を通り過ぎているようにもみえるが、通り過ぎておらず、真ん中の部屋に入っていることが分かる。

こうなると菊池が5ページ目で「やべ」っと言っていた意味も変わってくる。

女性不安そうな顔をしたり、インターホン越しでおどおどしている理由についてもなんとなく想像がつくだろう。

なぜこんなことが起きるのか。

これは菊池がもう自分がどこの部屋に住んでるかすら分からない状態に陥っているからに他ならない。

そう彼は無能なのではなく、酔歩する男なのだ

ラストシーン

張り紙が張られていることでようやく自分の部屋がどこなのか認識できたのだろう。

だが、鍵を指してドア開けても、その取っ手が逆になっていることさえ気が付いていない。

何故か多めにかったパンを片手に、誰もいないインターホンを鳴らし続ける。

そうやって彼の日常は過ぎ去っていく。

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