2022-02-23

あるマイナージャンルの軌跡

とあるマイナージャンル黎明期から関わる幸運な(あるいは不幸な)体験をしたのでその記録。

あるいは総合同人イベント不要論への異議。

ここで言うジャンルは「旅」「ラーメン」「スチームパンク」「悪堕ち」のような、特定の要素を

深堀りする一団、くらいの捉え方でよろしく

自分がそのジャンル出会ったタイミングでは、界隈の創作者の数は両手で数えられるくらい(国内)。

新ジャンル場合、まずもってそれが「ジャンルである認識できるかどうかが一つの壁。

まり、それだけをトピックとして扱う意味があり、それを人と共有する意味があるという状態

に至り、そういった認識を持った人物がある程度いるのだと観測できるまでがすでに長い。

結局ジャンル名らしきものがつくのに数年、軌道に乗る(Googleトレンド調べ)まで更に数年、

同人イベントに1サークル出るまで更に更に数年。界隈全員顔見知りどころか、国内で出ている

関連創作物まですべて把握しているなんて状態普通だった。

でも、このジャンルはまだ恵まれていた方で、海外勢がある程度先行していたり、隣接ジャンル

マイナーの中では規模があり流入が期待できたり、フェティシズムなので火種が粘り強かったり、

何よりネットが狭かったギリギリ時代に足場がためができたという幸運があった。

翻って、上のような好条件が期待できない真のマイナージャンルネットがあるから大丈夫なんて

気楽な話では絶対ない。今ネットに一滴水を垂らしてもあっという間に薄まって消えていく。零細が

打てる規模のアピールなんてプールに霧吹きをまく程度のインパクトしか出せない。

それでも出し続けるとは思う。情熱のあるヤツ、諦めの悪いヤツ、仙人のような心構えのやつ色々見てきたし。

からってネットに上げていればチャンスは有るんだから気長にまとうなんて、あの日照りの中の

開墾を味わった側としてはとても言えない。

同人イベントがすべてを解決するなんてつもりはないよ。それでも、あらゆる手段でまずは露出

しないと始まらない中で、イベント比重無視できない程度には大きい。

少なくとも、何故かジャンルインフルエンサーがいるとか、何故かオンライン販売トップに出る

とか何故か突然ブームになるとかよりは、「イベントで手にとってもらう」はよっぽど現実的手段

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