2021-06-14

anond:20210614134831

問題点

中華人民共和国から融資を受けても、財政健全性や透明性といったガバナンスコンプライアンスが無いために、莫大な債務発展途上国が負わされて、土地を代わりに取り上げられることが問題になっている[139][140]。

マレーシアは、中国国営企業から受けた融資国営ファンドに利用された可能性[141]と、過剰なコスト問題から鉄道建設事業を中断した(のちに再開)[142]。

パキスタンは、2015年中国世界披露する一帯一路象徴プロジェクトとして始まった620億ドル規模の事業に、公的資金が投入されなければ継続不可能な莫大な借金をきたして、国際通貨基金IMF)やサウジアラビアなどにも財政支援要請することとなった[143]。また構想以前の2013年1月にはグワーダル港の操業権を中国に譲って海上輸送要衝となっているが、インド胡錦濤時代真珠の首飾り戦略から中国によるインド洋に面する港湾軍事利用を警戒していた[要出典]。

スリランカは、建設費のほとんどを中国から融資を受け完成させたインフラ赤字が続き、中国への11億2000万ドル借金帳消しの条件で、2017年12月株式の70%を引き渡して、南部のハンバントタ港に99年間の港湾運営権を中国企業に譲渡する事態に追い込まれた[要出典]。獲得した港の軍事目的での利用が指摘されている[要出典]。

ミャンマー港湾事業も、中国軍事目的が疑われる事例として指摘されている[要出典]。『ウォールストリート・ジャーナル』紙は、中国の大規模な資金支援で、ラオスモルディブモンゴルモンテネグロジブチが大規模な負債の返済リスクに直面している状態だと報道している[要出典]。

キルギス場合一帯一路のために国債国内総生産GDP)の割合が62%から78%に、さら中国人民解放軍がジブチ保障基地を置くジブチは82%で91%に急騰と推定した[要出典]。これらの問題の背景として、建設中のインフラは完成した後に中国に返済義務化されているが、事業採算性を判断する能力ノウハウが不足している途上国は、負債が積み重なっている事がある[要出典]。

韓国紙国民日報』によると、中国利益優先主義が背後にあることによって、中国銀行から事業融資契約をしなければならないため透明性がなく、施工まで中国企業が行うために、中国ますます借金を負う仕組みになっている[要出典]。中国国営の『環球時報』に名指しで批判されたインド戦略研究家ブレーマ・チェラニー(英語版)は、スリランカ中国に背負わされた負担を過小にしていること、日本によるプロジェクト金利は0.5%なのに対して一帯一路など中国人によるものは6.3%もするスリランカの例を上げて、一帯一路は「借金漬け外交」と指摘している[144][145][146][147]。

記事への反応 -
  • オーストラリアとイタリアが確か東西の終着点だったと思うけど、それぞれ見事にオワタ。 あとはニュージーランドが最後の綱なのか? ここでもたまに「NZはあかんで、来るなぁ!」み...

    • 問題点 中華人民共和国から融資を受けても、財政の健全性や透明性といったガバナンスとコンプライアンスが無いために、莫大な債務を発展途上国が負わされて、土地を代わりに取り上...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん