2020-10-20

新人モンスターT 顔合わせ

新人モンスターTの教育係のスパルタS係長の転勤により、

私が新人モンスターTの教育係を引き継ぐことになった。

新人モンスターTは現状の会社待遇に満足しないで転職活動して

既に内定をもらっていた。

しかし、転職を止めたのはS係長だった。その理由とは・・・

S「Tが退職すると、何が原因であろうと課長の経歴にキズが付くんだよね・・・

  課長は将来の社長候補の有力者のうちの1人でしょ。そんなことで、

 マイナスをつけるわけにはいかないんだよ。」

なんと引き留めた理由は、課長のためだったのだ。

一時的に、Tは転職せず、せっかくもらった内定を蹴るカタチになった。

Tは転職していれば給料待遇も変わっていたのに、

こっちに残留したんだから、ありがたく思えくらいの気持ち

いたのかもしれない。このときは気が付かなかったが、あとで恨みに

変わっていくのであった。

飲み会の予約をしました」というメールがS係長の補佐をしていたHさんから来て、

私と新人モンスターTとHさんで顔合わせがてらに飲み会に行く。

上司Mさん体調不良のため欠席だった。

私はHさんと同期の女性と一緒に仕事をしていたことがあって、

Hさんは仕事もできるし、気遣いもできると聞いていたので安心していた。

挨拶してTと話してみるが、それほど変な感じはなかった。

ただ、色白でひょろっとしており、坊主にした髪の毛が伸びても髪を切りに

行っていないような髪型をしており、社会人というより学生ひきこもり・・・

そう5年くらい引きこもっている人が初めて外にでて人と話した時のようだった。

Hさんは姉御肌というか、しっかりしており、さばさばとした女性

誰とでも話しやすい感じだった。Tくんがトイレに行ったときに、

話の流れで、Hさんから彼女いるんですか?

って聞かれたので、結婚しているというと、いろいろ聞いてきたので、

「そっちこそ彼氏いるの?」って話を振ると

H「いませんよー(ウソ)」

と分かりやすうそをつくHさん。

私「Hさんの同期の〇さんから聞いているよ」

H「えーそんなことまで話しているんですか~」

私「ああ、聞いていないことにすればよかったかな?」

とか話していると、Tくんがトイレから帰ってきて

違う話題になった。

飲み会が終わり帰り道はHさんとは違う路線で、

私とTくんが途中まで一緒だったので、なにげに

私「Tくんは彼女かいるの?」

ときくと

T「います。」

自信をもって答えた。ウソだろ。イケメンでもないし。

話もうまくない。学生の時からの付き合いだったらあり得るか・・・・・。

完全に妄想というか、ウソなのだが、当時はそれを知る由もなく

なにかもやもやとしたものを抱えたまま、

明日から新し体制仕事が始まるのでした。

T君によるドタバタ劇がはじまる・・・

(続く)

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