2019-09-15

美麗なグラフィックゲームの没入感を阻害している。

ゲーム描写されてない部分は想像でおぎなうもので、その想像が楽しさの源でもあるのだが、

グラフィックが美麗になると「描写されてない部分」がどんどん狭くなるから想像で補えない部分が出てきてしまうという話。

東京ゲームショウFF7のガードスコーピオン戦を見て来た。

ガードスコーピオンが飛び回って壁に貼り付いたり、攻撃を避けるために物陰に隠れたりと、

リメイクで物凄い頑張ってるのは良く分かったけど、違和感も凄かった。

どんな部分に違和感を感じるかというと、一つには攻撃エフェクトが滅茶苦茶派手なわりに、相手が恐るべきタフネス全然ダメージが入ってるように見えない事。

これは美麗なグラフィック裏目に出ている感がある。

もうちょっと荒ければ「もうこの敵ボロボロだろ。え、まだ死なねえの? すげえ」って感じで手汗がじんわり出て来るところだが、

グラフィックが美麗なせいで「傷ついてないじゃん! ピンピン動いてるじゃん! さっきのダメージなんだったの!」って妙な理不尽さを感じる。

理屈の上では、ちゃんダメージも通ってるし、単にグラフィックダメージが無いように見えているだけなのは理解できるのだが、

ダメージの有無」がプレイヤー想像力ではなく、見た目で分からないと違和感を感じてしまうほどグラフィックが綺麗になってしまっているのだ。

畢竟、相手ダメージが無さそうなのは意識からシャットアウトしてひたすら殴るという作業感が増大する。

これは地形も同様で、工場みたいなところでミサイルやら極太レーザーやらブチかましながら巨大重機が跳ね回ってるのに、地形が変わらないという理不尽

あん鉄板の上でビームだぞ。床に穴が開かないまでも、赤熱してとても歩ける状態じゃなくなるくらいでなきゃおかしいだろ。ああ、はい破壊不能オブジェクトなのね、と思ってしまう程度にはグラフィックが綺麗なのである

もう一つには、フィールド狭しと飛び回るような戦闘となると、必然的に湧いてくる疑問が、

「援軍は? こんなに長時間ドッカンドッカンやり続けてるのに援軍ないの?」というのと、

「もうちょっと地形を活用した戦い方できない? でかい相手が入ってこれない狭い通路に逃げ込むとか、敵の方は高い位置作業通路か何かから狙撃するとか」というもの

1997年版の時の時のバトルは、両陣営とも足を止めての殴り合いだったので、(というかそれ以前が2Dグラフィックで画面の左側と右側で撃ち合いしてたので)、

あくまで「2Dバトルの延長」としてグラフィックすげー! 3Dスゲー! そして「背景スゲー!」だったのだが、

今はオープンワールド普通時代である。「見えてるのに使えない」とか論外なのである

昔は、グラフィックは綺麗になればなるほど良かった。2Dならば、あくまで捨象され抽象化された世界としてゲーム世界を見ていたのだから、画が綺麗なのは何のデメリットももたらさなかったのだ。

しか3Dは違う。3Dグラフィックを綺麗にするというのは「現実に近づける」という行為なので、画以外が現実に近づいていないと、そこにギャップが生じるのだ。

現実並みに綺麗なグラフィックにするなら、現実並みに自由度が無いと違和感が出てしまうのだなあ、と実感した次第。

  • それFF7のリメイクの話だから 一般化できないよね 今はコマンド式よりリアルタイムバトルにRPG要素が入ったゲームが主流だから

  • 動画見たけどめちゃくちゃつまらなそうだった。

  • スーファミ時代から「普通に一発当ったら重傷だろ」とかツッコミ入れながらやってたけど?

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