5年で満了ということだが、正確には5年どころじゃない。
派遣で入り、その途中で契約社員となるが、途中会社の経営母体が変わって新会社に全員転籍ということがあり、前の会社、派遣時代から通算すれば、長い人だと10年以上は居たことになる。
わかってはいる。
楽ではない仕事で、それを決して高い時給ではなく雇ってた。
そんな安い時給で応募してくれる人というのは、それなり。
最初から使い捨てるつもりで、それがたまたま長くなって、途中会社の母体が変わったり、法律が変わったりで、雇用形態が変わって、10年にもなってしまったというのが実情。
例えば震災のときなど、仕事がないからと自宅待機を命ぜられて、それも受けてくれた人たちだ。
途中新卒採用があり、自分たちはいくら働いても正社員になりたいのに、新卒が入社するのを疎ましく思ったろう。
中途採用者も疎ましく思われたろう。
真面目に働いている自分たちを横目に、順番飛ばしでやってくるのだ。
持ってるキャリアが違うから仕方がないと、やるせない気持ちになったろう。
あれは悔しかったろうな。
自分となにが違うんだと思ったに違いない。
そのあと、出向者もやってきた。
本社から現場なんて、左遷みたいなもんだろうけど、非正規からしたら、右も左もわからない40代後半のオヤジが突然やってきて同じ仕事をして自分の倍以上の給与なんて、悔しかったろう。
30代中盤、30代後半、そんな連中が雇止めになる。
真面目に欠勤しないで働く、それくらいしか取り柄がない連中で、切られても仕方がない人間だとしても、それでも、自業自得だとは思いたくない。
正社員を食わせるための生贄にした事実を、我々正社員は受け止めないとならないと思ってる。
自分が管理職なら、少しでも次の職を見つけるのに有利なように、有給が残ってようと残ってまいと、肩書が無職になる前にどんどん採用試験を受けろと言って聞かせるところだが、人が足りないから出来るだけ出勤してくれと言ってるようだ。
辞める彼らも、ろくに次の職を見つけようともしていないし、日銭のために出勤するのだろう。
会社というのは、営利活動をすることで、被雇用者が労働力を提供して事業者が給与を払ってお互いWinWin、モノやサービスを売ることで、顧客はモノやサービスを得て、会社は利益を得てお互いWinWin、そういうものであるべきではないのか?
こういう時に、声を上げずして何が労働組合だといいたい。