ドラゴンボールZで顕著であった。
強敵と出会った時に恐怖ですくんでいるさまを数十秒から数分にわたって表現する手法。
それを防ぐ為に風景のみを映す。意味深な音楽を一緒に流すことも多い。
相手が立ち上がるのをぼーっと突っ立って見ていたりする。
やたらヨロヨロと時間をかけて立ち上がったりするので、余計に違和感が強調される。
仲間が死んだり、死にそうになった時、そのキャラとの思い出を回想する。
回想に含めてもよかったが、項目を水増す為にあえて別項とした。
視聴者が本筋を忘れてしまうぐらい数話にわたって放映されることもある。
これも水増しとは言えない重要なシーンもあるので油断できない。
ものすごく急いでいる場面であろうが、お構い無く話を始める。
しかも自分の能力や仲間の弱点など、非常に重要な情報を敵が丁寧に説明してくれるパターンも多い。
物語上どうしても必要な場面もあるので、その場合は水増しとは言えない。
視聴者がすでに知っているものを何度も放映するものが水増しに該当する。
聞かされた方は詳細を把握してしまう。
30分アニメの最初の5分ぐらいは前回までのあらすじやシーンが巻き戻って流れるのは、もう当たり前になって久しい。
他にも、同時に多数の場面が進行していてシーンが切り替わる時にも多用される。
下手をすると数回同じ場面を見せられることになる。
メインストーリーの、ものすごく続きが気になる場面で突然別シーンに切り替わり、
どうでもいいものを見せられる。
やっと続きが始まったかと思ったら、前項の巻き戻しと合わせ技で、まったく話は進まず次回につづく、となる場合もある。
原作では一瞬で終わっている場面を、複数の要素に分割してひとつずつ流す。
もはやメインストーリーは1ミクロンも進まず、1話まるごとこれまでのあらすじになる場合もある。
制作現場の苦しい事情が垣間見え、こちらも苦しい気分になる場合がある。
ドラゴンボールZの最盛期では、前半の15分は毎回総集編で、後半の15分は前回の巻き戻しと硬直を使い、結局何も進んでいない事も多かった。