2015-05-17

女性社会進出と比較生産費説のお話の謎

id:blueboy さんがこんなブコメを書いていた。

女性の社会進出はだいたいどこも男より能力が高い高学歴女性が声を上げ始..

増田馬鹿すぎて話にならないから比較生産費の概念勉強しろ。男と比較するんじゃない。女が働くかどうかが大事。女が働かなければ、男が二人分働いて、ブラック労働環境になるしかないんだよ。それは日本だけ。2015/05/17 22:13

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それで疑問に思ったのだけれど、比較生産費説を用いれば女性社会進出で労働環境改善され、少子化などの影響は無いのだろうか。

まず比較生産費説というのを再確認すると、比較優位に特化して全体最適を図りましょうというのが比較生産費説。

簡単なモデルを使って、2つのパターンを考えてみたのだけれど、どうも分からない。

1つ目は社会仕事の量が不変の場合、4人の人がいる。労働比較優位がある男女1人ずつと、育児比較優位がある男女が1人ずつ。

このときに、本当は前者の人が労働を、後者の人が育児をすればいいわけだけど、社会進出が進まない場合労働優位の女性育児に、育児優位の男性労働に行くことになる。

仕事の量が不変であれば、女性社会進出が進んだ社会は進んでいない社会よりも労働時間は減少する。

この場合問題は、労働育児を足した全体での生産効率化されるが、その内訳は分からない。

理想的な例で言えば、労働優位と育児優位の両者がくっつけばいいが、労働優位と労働優位、育児優位と育児優位がくっついた場合、誰が育児優位の家庭の生活費を見るのか。


そして二つ目の例は、社会仕事の量が可変である場合。つまり効率化した仕事分は無限に増え続ける場合

この場合労働環境改善はなされない。50年前よりもGDPが増えたにも関わらず、仕事量が減っていない。

仕事無限に増え続けるが、育児の量が無限に増え続けることはなく、両者の間で労働量に差が生まれる。

この場合では労働優位の女性男性に変わってブラック労働をしているだけなので、労働優位の女性の分の出産が減ることになる。


なんだか雑な感じになってしまったけど、比較優位社会がよくわからないので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。

馬鹿でごめんね。

追記

比較生産費説の問題点ってのは2つあって

社会必要量が不変であれば、効率化したぶん失業者が出るということ。

社会必要量が増え続ける場合でも、アフリカプランテーション経済みたいに経済二極化してしまうということ。

この2つに共通してるのは、全体で見れば最適化されているけれど、個別にみると他の問題が発生するよということ。

http://anond.hatelabo.jp/20150517135048

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