都立大で大学院の入学希望者のレベルが下がったらしく、先生たちはWEBで基本的な文献リストを提示するまでになっている。
全てのことはわからないが、身近なところでもそういう感じを受ける。
いわゆる駅弁大学の大学院は中国人とか外国人ばかり。旧帝大レベルもそうなりつつある。東大京大には日本人はいるけど、修士で辞める人は増えたし、高齢の人も一部いる(かつてはゼロだった)。
都立大は中国人留学生を入れるということをしてこなかったのか知らないけれど、日本人だけで定員を充足させようとしたらどうしたってレベルは下がる。
少子化に加え、大学院に行っても就職できないというポスドク問題が大々的に言われるようになり、賢明な学生はさっさと就職する。うぬぼれが強かったり世間知らずな学生が大学院に進もうとする。
ポスドク問題が言われて久しいけれど、たいていの人は大学院生の自己責任だ、と大学院生を責める。一般の人達だけではなく、大学の教員でもそういう人は結構多かった。
大学としてはポスドクのキャリアセンターみたいなのを作って(文科省からお金をもらって)、先生のコネで専門性は?な人を雇ってキャリア支援をして、とか形ばかりやってきたけれど、あまり有効であるという話は聞かない。キャリアセンターで働く人たちの雇用は生まれたけど、本当にキャリア支援がしてもらえたポスドクや大学院生はほんの一部。私の知り合いの多くは自力で行き先を探してどうにかこうにか入ったという状態だ(世間で言われているほど就職できない状態でもないように思う)。
つまり、ポスドクのキャリア支援はまともに行われず、大学院の悪い評判が広まり、学生が集まらなくなってレベルが低下したということで、それは大学院生に自己責任だと責めた人達(大学の先生や職員も含み)にブーメランで返ってきたということなのではないかと思う。このまま大学院生が減れば、大学院の先生たちは定員を減らす(予算が減る)か、レベルの低下を受け入れるかどちらかを迫られる。それはFラン大学と同様苦渋の選択だし、どちらにせよ痛みは大きい。もう少しまともに大学院生やポスドクの未来を考えていたら、ここまでにならなかっただろうに。何かおかしい、筋の通らない組織からは人がいなくなり、力が低下する。そういうものだ。
どんなに偉くなっても権力を持つようになっても、自分のやったことは自分に返ってくる。偉くなる可能性は低いけれど、気をつけようと思う。
都立大? 首都大学東京ちゃうん
だばすたすたたす
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