2014-02-18

http://anond.hatelabo.jp/20140217175047

私はとある宗教の2世で、子どものころから親に宗教行為を強制されるのがいやでいやで仕方なかった。

やれ毎日朝晩仏壇に手を合わせろ、会合に行くぞ、勧誘に行くからついて来いなどなど。

本当に本当にいやで仕方なかった。

学業成功するようにと祈っている時間勉強したいんですけど! 明日部活で朝早いのに夜の会合とか無理!

相手は明らかに嫌がっているよね。なにこれ仲間内で勧誘人数を競っているの?

仏壇で30分唱えたらこの紙の升目を埋めていくんだぞ。お父さんなんかもうこんなに埋めたんだ。お前もがんばれ。

いやいや、なにその無駄時間の使い方。ないから。ありえないから

子ども時代は、強制される宗教行為からいかに逃げるかということばかり考えていた。

中二病全盛期には、周りにいるその宗教関係人間全てを軽蔑し、馬鹿にしていたように思う。

「これ印刷物じゃないんですか? 息を吹きかけてはいけないのはなんでですか?」

とある日の会合で幹部と呼ばれるエラい人にそのようなイキガッタ質問をしたのを今でも覚えてる。恥ずかしい。

そんな宗教嫌いだった自分だが、一度だけ、宗教についての考え方を大きく変えるできごとがあった。

私には叔母がいて、日ごろから親しくし、いろいろとかわいがってもらっていた。

しかしある日突然、叔母がくも膜下出血で倒れて緊急手術をすることになったのだ。

それを知ったのは夕方のこと。家族みんなで病院に向かい深夜まで病院涙目フラフラ、日が変わるころに親に連れられて家に戻ったが当然ながら眠れるはずがない。

家に帰ったら家族一同で仏壇に向かい祈りをあげた。そして僕も生まれて初めて、本気で祈ったように思う。

今思うに、

本当に祈るしかないときというのが人生はいくつかあって、そういうとき宗教というのは必要なんだと思う。

少なくとも祈っている瞬間は、何かしたいのに何もできないというそのどうしようもないもどかしさから逃れることができた。

その瞬間だけは、僕はこの宗教があってよかったと思ったのだ。救われていたのだ。たとえそれがただの逃避だとしても。

はいえ喉元過ぎればなんとやら。叔母の手術が成功し、自分生活が通常に戻るにつれて宗教行為サボりがちになり、

進学を機に親元から離れることで完全にその宗教から足を洗うことになった。

私の宗教に対する考えをまとめると次のようになる

宗教必要とする人は少なからずいる。私も必要とした瞬間が一時とはいえたしかにあった。

今の私は宗教必要としないからやっていないだけ。

しかしたらまたどうしようもないとき必要とするときがあるかもしれない。」

おそらく私は、本質的宗教行為には興味がなく、思考停止の道具としての祈りしか必要としていないのだろう。

(そしてそのような道具に頼るほど自分は弱い人間であることを自覚している。)

そこには信仰心のかけらもない。苦しいときの神頼みをする自分自己弁護しているにすぎない。

まじめに宗教を信じている人からすればこのような考え方はどう見えるんだろう。盛大に罵られそうだw

こんなこと、知り合いの前では絶対に話せないな。匿名ダイアリーがあってよかった。

記事への反応 -
  • 信仰心っていうのは時として人を支える力になると思っている。 私には昔から特別な信仰心はないし、時々仏壇に手を合わせるくらいだけども 信仰心を持つというのは、どんなものな...

    • http://anond.hatelabo.jp/20140217163811 まあ聞いてくれ。信仰心などはじめからなく、純粋に飯を食う為だけに聖職者となった人間からのアドバイスだ。 その宗教を客観視できるのならば、入信...

      • 私はとある宗教の2世で、子どものころから親に宗教行為を強制されるのがいやでいやで仕方なかった。 やれ毎日朝晩仏壇に手を合わせろ、会合に行くぞ、勧誘に行くからついて来いなど...

        • じゃあ宗教に依存しない自立した人間とは何なのかっていうと叔母が脳出血で倒れても眉一つ動かさないサイコパスだったりするんだけど、私はそんな感じ。

        • 苦しいときに神頼みできるためには、日頃その神と神を祀る人を維持する必要があるだろ。

      • 効果が無いことが分かっていてお祈りに来ているのなら、その人たちは最初からそんな目的なんてなかったってことじゃないか? 別の目的の為に、例えば「息子の就職」を祈願しにくる...

      • ん?いや別に何も否定しとらんぞ? 聖職者は役割を果たせばいいし、どんなモンにも価値を置くのは自由だし。 痛み止め的に宗教を使うのも真っ当な使い方だろうし。 ただ血が出てる...

        • 体がピンチで横になっていたとしても、それは「涅槃でござる」って教義があったりするわけで。 フィジカルなものとメンタルなもんが分離してるのが宗教って奴だろ? 慮るのは体と...

      • >>だがこちらは生業として聖職者をする身だから、こういう事は口に出来ない 焼き討ちにされても文句言えんな

      • http://anond.hatelabo.jp/20140217175047 うちの母がまさに「これ」で。 とはいえ、全財産をその宗教に投げ打つわけでも、熱心に信者になるよう誰かを勧誘して回るわけでも無く、 母の母の代か...

      • 文体が池袋ウエストゲートパークの書き出しみたい。

      • 信仰心は依存心と何も変わらない。依存の対象が人ではなく神となるだけであって、精神的自立には結びつかない。 ここなんだよなぁ。精神的自立、て簡単に書いてるけどよく考えて...

      • 移動の車中で二人きりで夫婦じっくり話し合えるのならいいんじゃないですかね。 家でやればったって主婦にとっちゃ職場、子育て相手もそこにいるわけなんでね。 目的地の管理人ごと...

      • 移動の車中で二人きりで夫婦じっくり話し合えるのならいいんじゃないですかね。 家でやればったって主婦にとっちゃ職場、子育て相手もそこにいるわけなんでね。 目的地の管理人ごと...

      • 移動の車中で二人きりで夫婦じっくり話し合えるのならいいんじゃないですかね。 家でやればったって主婦にとっちゃ職場、子育て相手もそこにいるわけなんでね。 目的地の管理人ごと...

      • >>でも本当は、神にすがらず頼らず、彼らはちゃんと自分の足で立って、ちゃんと自分の手で現実と戦わなければならなかったんだ。<< なあ増田、自分の足で立ち、自分の手で...

        • 自立するために神にすがるのはOKだけど 現実逃避の道具にしたら堕ちる一方ですよ。 宗教団体はお金集めるために堕ちることを止めませんよ。 、て意味で解釈してたんだけど違うかな?

      • あーこの人か http://d.hatena.ne.jp/oramuda/20140218

      • と思いながらしばらく見守ってきたのですが、 やはり炎上具合がいまひとつだな。 というわけで燃料投下。 下が、過去に増田に投稿した記事なわけですが、 http://anond.hatelabo.jp/2014021717...

      • 受付を訪れた二人。母60くらい、娘30半ばくらい。 いつの間にか現れ、二人の左斜め後方5メートルくらいの距離で視線をそらし佇む60くらいの男性が父。 何気なく視線を向ける...

      • http://natsuo.hatenablog.com/entry/2014/07/31/194014   各エントリのブクマ数 http://anond.hatelabo.jp/20140217175047 542 ♪燃ーえろよ 燃えろーよー アフィブロ燃えろー 8 増田に書くならフ...

        • いや、何度も書いてるが、書きたい事を書くためにやってるだけなんだがな、増田は。 ブクマもトラバもいらない。 つきゃあついたで、アフィブログに誘導するけど(そうしないとメリ...

    • なんで入信までするのか謎。増田がすごい悩みがあるとか、誰も身寄りがいない土地で孤独ならわかるけど、 このエントリじゃ見学くらいに止めといた方良いとしか

    • 先日こんな日記を書いた。 http://anond.hatelabo.jp/20140217163811 とてもたくさんの貴重な意見や経験談を、トラックバックにいただいた。 どれも宗教や信仰との距離の取り方について、だっ...

    • はてなブックマーク - 増田に書けばフィクションって事で許されるよね!8 hisawooo 悪い人じゃなさそう ぐぐってみたら微妙だったが、根はいい人かも。 とある大きな宗教に入信して...

      • ああ…いや、これに対する反論はいくらでもあるんだが、 ここで私が何を言おうとも、どれだけ説得力のある説明をしようとも、 この流れでは、言えば言うほど “ただのツンデレ”に...

        • ツンデレとわかってもらえて良かったな リアルではモノローグが読者に伝わったりしないから、なかなか気付かれにくいんだぞ

          • おいやめろ…ツンデレとか言うのやめろ…ツンデレじゃねえんだよ…。 でもここで、「これはツンデレじゃなくてただ単に匿名の場で本心を吐露してるだけだ」と書いたところで 「べっ...

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