はてなキーワード: 令ちゃんとは
五月の初め、一羽の文鳥を飼った。令和のはじまりに飼い始めたから「令ちゃん」という。まあ、実際は「鳥ちゃん」もしくは「ちゅんちゃん」と呼ぶことが多い。
令ちゃんはペットショップにいた頃から自分で餌を食べられる若鳥だった。店員さんは「すでに雛ではないから、懐くかどうかはわかりません」と言った。とはいえ雛鳥に一日数回、餌をやることは不可能だったし、なにより令ちゃんは抜群にかわいかったのだ。それで連れて帰ることにした。
前に飼っていた文鳥もやはり若鳥のときに迎えた子だった。その割に警戒心が薄く、野性などはすっかり忘れてしまっているようで(その子はペットショップで人間にさし餌してもらっていたのかもしれない)初日の時点で恐れずに手に乗ってきた。ただ、令ちゃんは一ヶ月が経っても二ヶ月が経っても鳥かごに手を入れただけで飛び回る。触れようものなら開口呼吸をする始末だったので、ほんとうに一生懐かないかもしれないなあ…と思っていた。思っていたんだけれど。一週間前からだろうか?急激に距離が近づいたので、びっくりしている。
これまではおたがいに不干渉のスタイルを貫いていたので、放鳥時、令ちゃんが自ら近寄ってきた時点でどうしたのだろうと訝しんだ。そのうちにうつ伏せになっている私の背中や足先に止まるようになって、今日、スマホで音ゲーをしている私の指にまで掴まり始めたのだ。フルコンを逃したはらいせに親指でぐいぐいとなでてみると、さすがに逃げられるという予想は見事に外れ、されるがままといった状態である。うっとりと目までつむっている。あっ、もしかして具合が悪いのかな?温度管理は万全のつもりだったけれど寒かった?いやでも、暖房も小動物用のヒーターもつけているし…
今もこれを打っているスマホに止まっている。フリックする度に揺れるのに器用だと感心してしまう。彼の小さな頭の中でどのような認識の変化があったのだろう。
私が思うに日常系漫画の面白さ=魅力的なキャラ×多彩な舞台(あるいはシチュ)なんだと思うんですよ。
今までのけいおん!って箱庭と揶揄されるアニメ群でも群を抜いて箱庭度が高かったと思うの。極端な話し、学校と、楽器店と、唯の家とムギの別荘だけで物語が作られていた。
だけど、私の好きなARIAはまさにネオ・ヴェネチア全体が舞台だし、時々不思議世界に行っちゃうこともあるのですが、この不思議世界というのは別にARIAだけに限らず、「GA」でも「あずまんが大王」でも「それ街」や「ちびまる子ちゃん」でもあり以外と日常系ではポピュラーな話しなのです。もっとも不思議世界展開をやれば面白くなるという訳じゃないでしょうが、前述の多彩な舞台の確保には役に立つのだと思います。
それか、「ワーキン」か「マリみて」みたくラブコメ要素を入れるか。「マリみて」がラブコメと言われると違和感がもたれるかもしれないけど、令ちゃんのバカといってロザリオを返したあげくよりを戻したり、可南子と瞳子どっちを選ぶかとかモロラブコメの文脈なんですよね。恋人という普遍的なもので結ばれるか、スールという特殊なものよってむずばれるかの違いだけど。
だから、「けいおん!」も音楽やるより、男性キャラを出してのラブコメとか、唐突にガチになる展開は絶対にあり得ないわけで、琴吹家私有ゴルフ場でゴルフやったり、骨董品屋に行ったり、山荘に閉じ込められて事件が起きてその謎を解いたりした方が面白いんじゃないかと思いました。
とはいえ注意しないといけないのは演奏シーン。、本来なら演奏レベルは読者や視聴者の想像に任せないといけないのですし、梓が入った理由も、上手いからじゃなくメンバーの誰かが親戚か、音楽やっていると知っていて、強引に入れさせるか、逆に澪を最初から知っていて、彼女に憧れてとかそういう理由じゃないと駄目なのだと思うのですよ。もっとも今更それを言うのは手遅れだけど。