2024-11-26

から愚痴が聞こえるランチどき

ひいきにしているカレー屋が、職場から歩いて五分ほどのところにある。

豆のスープがおかわりし放題で、チリベースにしたメニューもおいしい。日替わりカレーにはアチャール、つまり南アジア風の漬物もついてくる。

今の職場に移ってから、定期的にそこに通っている。だから、もう六七年近くになるだろうか。

しかし、理由はよくわからないのだが、客の愚痴がよく聞こえてくる。同僚に対する不満だとか、介護している家族への不平だとか、聞いていてカレーがあまりおいしくならない話題が多いし、口調も横柄だ。行くたびにそうなのだ。だから、おいしい店なのに行くのが何となく憂鬱だ。一度あまりにも嫌な気分になったので、急いでいるからと言い訳して出店を出ようとした。親切な店主は急いでメニューを出してくれた。急かしてしまって申し訳ないことをした。しかし、ここにいるとおいしいのにエネルギーを奪われることがある。

他の店でもそういうことはないわけではない。しばしば行く中華料理屋だとか、坂の上の蕎麦屋もそうだ。思い込みの激しそうなマダム疲れたおじさんの愚痴を聞く。だが、せいぜい三回に一回だ。

一方で、逆にほとんど愚痴を聞かない店もある。学生の多いサンドイッチやさんだとか、顔を覚えてくれているタイ料理屋だとか、職場から十分ほどのベトナム料理屋だとか。カウンター席に座ればテーブル席の声が届きにくいからかとも思ったが、それも違う気がする。

店や店主の雰囲気が暗いからというわけでもない。価格帯もそれほど違わない。何かネガティブな気があるのか、はたまた単に人の通り道から外れているのか、店がよく潰れてはしょっちゅう入れ替わる一角が街にはあるが、似たものかもしれない。

  • カルト宗教ご贔屓の店かもな

  • 店の雰囲気やメニューで客層は変わってくるから、何かそういう愚痴を言いたい客が集まる物があるんだろうな。 んでそこに気付いた客は行かなくなり、逆に愚痴を言いたい客が集まる...

  • 美味いものが人を卑しさから救うのなら 救いを求めて来ているか 美味くないかのどっちかだな

  • イヤホン付けて音楽かラジオでも聞きながら食べてみよう

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん