「日本にはストリートチルドレンはいない」と感じている人は多いかもしれない。だが実際には存在する。
トー横、グリ下と呼ばれる界隈がそれに相当する。
ストリートチルドレンたちは、非常に厳しい経済環境の中で生活していることが多い。
勉強以前の問題で躓いており生活困窮家庭の中で児童労働をしている場合もある。
児童相談所や警察では対応しきれていないことが多々ある。親の経済力と健康問題にも関わるため、公的機関の支援で支えきれていないのだ。
ストリートチルドレンたちは自分が超絶貧困で可哀想だと思われて見下されたくない。ふつうの人間とみなされて、まともに人から接されたい愛されたい欲求がある。
それにたとえ可哀想だと思われても、可哀想だと思われるだけで手助けをされないことの方が多い。したがって普段は可哀想だと思われないようにしている。
このストリートチルドレンの問題は、一般市民からの冷酷な視線に最も大きな問題が潜んでいるように思う。
ストリートチルドレンはストリートチルドレン同士なら対等に接されることを理解している。
いくら周りから見下されようが、自分と同じような経験を経て過ごしてきた人々がそこにいる。
金もない、未来もない、頭脳もない、親もだめすぎて、働く気もない、縋りつける先がない、頼れる人がいない、若さしかない。