・日本の年金は賦課方式。将来の自分の為に年金を払っているのではなく、今の高齢者への仕送りの為に支払われている。現役世代の方が人数が多い状態が続けば一人当たりの負担と給付のバランスは取れるが、少子化社会では一人当たりが負担する仕送り金額が増加する。つまり、高齢者がいなくなってしまうと年金を受け取る人がいなくなって年金負担がなくなるので手取りが増えてしまう。
・日本の医療の大半は高齢者が利用している。しかも窓口負担は1割(生活保護なら無料)なので使い放題だ。その分の医療費負担は現役世代が支払っている。つまり、高齢者がいなくなってしまうと医療を使う人がいなくなって手取りが増えてしまう。
・人手不足が叫ばれている中、医療・介護分野ではここ20年で就業者が2倍になっている。前述の通り医療の大半は高齢者が利用しているし、介護はほぼ高齢者相手なので、高齢者がいなくなってしまうと医療・介護の分野で人が余ってしまい、他の人手不足の業界に人が流れてしまう。すると世の中の人手不足が解消されてしまう
・官民問わず少子化に対応した社会を作るためにDXを推進して生産性を上げようとしているが、DXに対応できない高齢者のことを思えばそんなことは進められない。しかし高齢者がいなくなってしまうと高齢者を取り残さない、なんてことを考えなくてもよくなってしまうのでDXが加速して日本社会全体の効率が上がってしまう。
・高齢者は平日の昼間っから家で過ごすことができる。しかし家にいると公園などで子供たちが遊んでいる声が煩わしいので苦情を入れ公園で子供が遊べなくするしかなくなる。高齢者がいなくなると苦情を入れる人がいなくなるので子供たちが公園で自由に遊べるようになってしまう。子どもが笑顔になってしまう。
・自分の親の介護のために会社を辞めるなどしなければならない働き盛りの人がそこそこいる。高齢者がいなくなると介護の必要がなくなり仕事を辞めなくても済むようになってしまう。