■運転免許証とマイナカードのICチップの違い

「運転免許証にもICチップがあるからマイナカードと同じことができる」と勘違いしている人が多いので以下解説。

運転免許証のICチップ:

• 主に運転者の情報（名前、住所、生年月日、免許の種類、更新日など）を格納している。
• 交通取り締まりや現場での本人確認のために設計されており、オンラインでの本人確認や電子署名の用途には適していない。
• 基本的な個人情報を保存するためのシンプルな設計であり、高度な暗号化技術やセキュリティプロトコルが必要とされていない。
• オンラインでの利用には、高度な暗号化技術や安全な認証プロトコルが必要だが、運転免許証のICチップはこれに対応していない。

マイナカードのICチップ:

• 署名用電子証明書と利用者証明用電子証明書が格納されており、オンラインでの本人確認や電子文書の署名に特化している。これにより、オンラインサービスでの安全な認証が可能となっている。
• 公開鍵基盤（PKI）を利用した高度な暗号化技術が組み込まれている。
• 電子署名と認証に必要なセキュリティプロトコル（例えば、TLS/SSLなど）に対応しており、オンラインでの安全なデータ通信が可能。

以上の理由により、今後オンラインでの本人確認はマイナカードに一本化されていく。運転免許証はオンラインで本人確認に使えなくなっていく。

対面での本人確認なら引き続き運転免許証を使える。

運転免許証のICチップを読んで偽造対策するのは有効だけど、それは対面で本人確認するときの話。

Permalink | 記事への反応(1) | 16:03

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