2023-11-14

十年以上会ってもない一人が消えてくれない

これは初恋の話なのだが、いや、恋と呼べるのかすらわからないのだけれど。

いまだに夢を見るのだけど勘弁して欲しいとおもう。

会ってもないと書いたが、まじで会ってないどころか連絡ひとつも取ってない。連絡先すら知らない。

そもそも親しいというわけでもなく、付き合ってたとか告白だとか、そういう甘酸っぱいものもない。

小学生中学生の頃の話で、高校は別ですっぱり縁は切れたのにだ。

自分でもまじで?って半笑いしかならないのだが、一眼見た時から多分好きだと、思った。

友人が恋だとか誰が好きだとか、そういう気持ちはわからなかったけど、その人を一眼見た時から好きだなって思った。

謎。マジで謎。顔がもろタイプだったんか?多分そうなんだけど。

付かず離れずのクラスメイトで、小学生などは人数も多くもなかったのでクラス全員それなりに仲の良く、遊びはしたが、それ程度。

特別感情を抱いているなど、恥ずかしかったので、一切表にも出さなかったし、それに後悔などもしていない。

今更会ったとしても、絶対どうにかなろうとも思いはしないのだけど、

その人だけを覚えていて、いまだに時々夢に出てくる。

いい加減にしてくれ。

いや、うんざりしているわけではない、目が覚めた時、うわーまたか。とか、まだ。とか思うのだ。

誰にも言ったことはないし、夢日記などと言った見た夢をメモるなども、したこともない。

意識的にしないようにしてるのがダメなのか、わからないけど、十年以上経った今でも、忘れられないのは、いかがなものか。

代わり映えがない日常のため、幼少期とも言える時代記憶を引きずり続けているのか。

消えてくれとは、書いたが、消えて欲しいわけではない。

もう一度会いたいとは思わない、がっかりしたくもないしね。

特別印象的な思い出というものもなく、ただ、学校に行くたびに、好きだなとぼんやり思ったり、

クラス替えのたびに同じクラスにして欲しいと願ったりはしていた。

恋などしたくないし、結婚などもってのほか。誰か特別を作りたいとも思っていないから、いまだにその人だけを、忘れられないのか。

その人とどうにかなりたい訳ではない。

他の人と同じように、思い出のように溶けてくれない。

溶けて欲しいような、溶けて欲しくないような。

きっとまた、その人の夢を見るのだろう、忘れた頃かも知れないし、今夜かも知れないけれど。

フィクションなら綺麗な話になるのだろうけど、現実だとすこしだけ、自分うんざりする。

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