サティア・ナデラがMicrosoftの責任者になったときに語ったことがある。
それはMicrosoftはエンタープライズの企業であるということだ。
ナデラはMicrosoftを引き受けるに当たって当時パッとしなかったMicrosoftをどうすればいいんだろうか、と深く思索した。
その結果として
そしてMicrosoftはエンタープライズの企業であるという定義を得た。
これは当時、なんでもかんでも手を出してあまり大きな成果をあげることが出来ていなかったMicrosoftという企業の本質を定義することでMicrosoftはどう進むべきかの方針を広く知らしめるものとなった。
そう、なんでもかんでも手を出すという方向性はMicrosoftだけではなくてアップルもGoogleもしていたことだ。
でも各企業、本質的になにを商売の核にしているのかを見極めないことには将来の成長はありえない。
ナデラになってからのMicrosoftは好感が持てる企業になった。
それまでは何かと独占したがりのビジネスでの成功だけを目指す嫌らしさがにじみ出ていたのが消えた。
そして正しい方向に向かっているように感じられる。
何より
だからこそかなりの影響力を持っている。
そしてこの影響力はMicrosoftだけではなくアップルにもGoogleにも深いインパクトを与えたのではないか。
しかし今となってはその定義がアップルとかGoogleとかにとっては必ずしもプラスにはなっていないような気はする。
無意識にアップルはハードウェアの会社である、という固定観念に囚われすぎているのではないだろうか?
アップルの舵取りをするべき人達への影響力が強すぎる教訓になっているのではないだろうか?
それはグーグルに対しても言える。
会社が迷走しているときに我々は一体何なのか?を定義することは重要だ。
それはひとつの指針となる。