「たまたまAと相性が悪く、Aがパワハラを繰り返した結果、Bの脳は破壊されてしまった」
これに思い至る人が本当に少ない。
これが実にホラーなんだよ。
僕らは「もしかして僕もまたBなのでは??」なんて考えたくない。
ましてや「今は大丈夫でも突然Bになってしまうのでは?」なんて意識の外に置いたまま死にたいんだよ。
老人になって判断力が落ちたから運転免許証を返したのを忘れて車に乗ってしまった老人を「人格の腐った老人だから自分の都合を優先したんだ。俺は人格がちゃんとしてるから絶対こんな老人にはならないよ」と言い張りたいんだよな皆。
だって自分が好き放題投げてきた罵倒がブーメランとして返ってくるのも、ブーメランが返ってくる可能性に怯えて発言を控えまくるのも、そうしているのを「はは~~~コイツさてはBだな?コイツもボコろうぜ~~~」と標的にされるのも嫌だもんな。
分かるよ。
この社会で生きていくウチにいつの間にかそういう癖がつくのは。
でもそういった思考の悪癖に流されたまま生きてしまうという事こそが、Bになるための最も大事な才能を持っていることを意味してるんだぜ?
お前らとは一段違うんだな。
まあそこからいつ転がり落ちるのか分からないことも自覚してるけどな。
ふふふ。