ヴィレッジヴァンガードお茶の水店は2020年に閉店した。小さい建物入り口から想像できない、地下に伸びた店舗、ダンジョンのように商品が詰め込まれた店内、漫画本が充実したセレクト。他の店舗と比較しても特徴的で、よく通った。
近くにあってこれまたマニアックなCDを借りることができたレンタルCD屋、ジャニスも2018年に閉店した。(さらに中古CDショップとして残っていたジャニス2号店も、最近閉店した。)
一人で暇な時、よくこの2店へ行った。大抵は、休みの日の午前。「何か探しているわけじゃないけど、何かあるかもしれない」くらいの気持ちで見に行って、何か見つかればラッキー。買ったり借りたりして、その日の午後はそれに夢中になる。何も見つけられなかった時は、ミニシアター系の映画館に行く。お昼ご飯はあの辺のカレーや蕎麦で決まり。これで休日は満喫できた。
検索とサブスクで、音楽や映画は探せるし、見られる、聞ける。きっと今年聞いた新譜音楽アルバムの量は、あの頃よりも多い。ただ、(主観的に)自分の手で見つけた感覚が薄い。自動的にセレクトされたおすすめを消費している。困ったことに、おすすめの精度も高い。
ここ数年は、どうも時間が早く過ぎ去って行く。