おれが住んでいる田舎の地方都市、私鉄沿線駅前の市道が拡張されることになった。
地元工務店。老舗といっていいのか。町内では顔が効くことになっているおっさんがこじんまりとしてやっている工務店。最近はリフォーム専業。従業員はたまに増えたりするけど定着しない。
市道の拡張が発表された1ヶ月後、おっさんが市道の脇に支店を開設した。従業員いないのに支店かよ。
あきらかに立ち退き料狙いだよな。税金の無駄だからやめてほしい。
共産党が「市道拡張反対!」と叫びながらビラを配りだした。この近所では共産党がものすごく嫌われているのでビラは誰も受け取らない。近所にある大学が共産党色の強いFランク大学で、そこの学生が強姦事件や窃盗事件や暴行事件や放火事件を起こしまくりそのたびに共産党が介入してくるので、好かれるはずがないのだが。なぜか共産党の奴らは自分らは地元民から好かれているという確信があるらしく、無駄な運動を続けている。キモいし痛々しい。
地元で不仲なことで有名な夫婦。奥さんが急に派手な格好をするようになった。市道の拡張の立ち退きで大金がはいることになったためというもっぱらの噂。旦那さんは真面目な人で近所のひとから同情されてる。
上記の噂は行きつけの床屋の親父から聞かしてもらった。おもしろい。床屋にいくほどの髪量はないのだが、こういう話を聞けるので床屋には行っといたほうがいいよね。床屋にいかないとひどい噂を流される恐れがあるし。
ご近所の噂話をお前らに教えてやるッ
床屋政談の見本だなぁ
小さな町の政争がそこに住む人の人生をちょこっと揺らす感じが傍から聞いていて面白い 『夕方のおともだち』みたいだ
登場人物のなかで立ち退き料ゲットの奥さんが一番気になるな。こういう人に幸せになってほしいよ。 いっしょに飲みにいきたい。