2022-10-16

anond:20221016135212

いわゆる左派の主張する大きな政府とか福祉国家というビジョンフランス革命以後の国民国家を前提にしていて、その限りでナショナリズム自体左派にも内在している。順序としてはリベラル価値観である個人権利擁護するためにナショナルな団結を要請したわけだ。

ここから個人権利をラディカルに主張して国民国家を含めたナショナルもの解体にまで行くと左翼極北アナーキズムに至る(共産主義の最終目的地でもある)。

他方で右翼場合一般的にはナショナリズムを前提としてその限界内で個人権利を認めるという形になる。

まり左翼にせよ右翼にせよ市民革命以後、国民国家以後の概念なので、前提としているところはそう変わらず、個人権利ナショナリズムをどう位置づけるかに相違がある。

からナショナリスティックな左翼もありうるし、リベラル右翼もありうる。

これが極右極左になると、どちらも国民国家以後の「近代」という枠組みからの脱却を志向するものになる。大ざっぱに言えば、極右近代以前に近代の超克を求め、極左近代以後を想像する。

  • ナショナリズムの定義がよくわからんからナショナリズムと、個人の権利との対応がわけわからんことになってるぞ。 ホッブスの「万人の万人に対する戦い」と消極的自由と、積極的自...

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