なんか眠れないので書く。
ファンは、そのアーティストの曲が聞きたいのであって、少し似ている曲が安く売っているからそっちでいいやとはならない。
このような状況で、アーティスト側は、CDの値段を下げる必要はなく、大きな利幅を獲得できる。
ファンは、そのアーティストの曲を聴くために、サブスクサービスと契約しようとする。
しかし、サブスクサービスは複数あり、それぞれのサービスでファンになったアーティストの曲数に大きな差はない。
その場合、ファンは聞ける曲には差がないのだから、一番値段の安いサービスと契約する。
サブスク側は、競合サブスクとの競争上、なるべく値段を下げようとしてついには、
サーバー代と、電気代と、ソフトウェアエンジニアの給料がようやく払えるくらいの値段まで下げざるをえなくなり、
このようにして、サブスクというシステム上では、アーティストはたとえ良い曲を作って、多くのファンを獲得できたとしても、
地獄は言い過ぎかもしれんが、アーティスト側が愚痴を言いたくなるのは理解できる。
1990年代はまだ、携帯電話というものがそれほど普及していなかったので、
月に3000円とか5000円とかもらって、
月に数枚CDをレンタルして、1,2カ月に1枚CDを買っていた。
iPhoneを買うにも、月々のギガにも数千円、1万円のお金がかかり、
音楽に使うお金は多くても、、サブスク代の月に1000円くらい。
90年代にアーティストが得ていた利益は、今はAppleやDocomoが得ているのだろう。
サブスクのシステムであってもトップの人は音楽だけで生活できるくらいの収入を得られるであろうが、
単純にサブスクという存在に対抗できなかった音楽業界側に懸念があると思う いきなり侵略してきた存在ってわけでもないし、それに対抗する手段を検討する余地はあった