「普通」とはただ、たまたま、偶然、運良く、自分の嗜好がマジョリティ(多数派)だっただけで、偉いわけでも優れているわけでも、ましてやマイノリティ(少数派)を攻撃していいわけじゃない。
極端な例を出すと、「メンズジャケットをファッションとして着ている女性」はお洒落だね!と言われるけど、「レディーススカートをファッションとして着ている男性」は変な人がいる!と受け入れられない可能性が高い。
受け入れられないのは仕方ない。それがあなたの中で「無い嗜好」だったのだから。ただ、それを気持ち悪いや常識が無いなどと心無い言葉で傷付けるのはおかしい。
(念の為書いておくと増田は婦人服を着る女性です。女装を特別推す意図はありません)
自分が理解出来ないもの=普通じゃない、気持ち悪い=攻撃しても良い
この思考はどうすれば根絶出来るのか。
「TPOを考えろ(スカートを履きたいのなら自宅で履け)」と言うのも変な話だと思う。この例で言うと女装は違法ではないし、「沢山の人が不快だから」と言う理由はマジョリティがマイノリティに対して我慢を強いる構図に他ならないのに、それで多様性の世の中だなんて笑わせる。
「自分は多様性自体が嫌いだ」と言う人はそれがあなたの思想なのでどうぞそのままで。でも「この多様性は受け入れるべき!」と言った口で「あの多様性は気持ち悪い!」と言う人間はそれは多様性を認めてるんじゃなくて単純にお前の好き嫌いの話だろーがと思う。
普通でいることがそんなに偉いか?マジョリティはただの多数派であって正解ではない。誰が何を選んでもそれが多数派であろうと少数派であろうと正解なんだよ。
嫌いな物を受け入れろと言っている訳じゃない、「私が嫌いな物も誰かが好きなのかも」と言う広い気持ちで皆が生きられたらいいのになと思う。