都内の人出の多いある観光及び商業施設に行った時に遭遇した出来事なのだが、
飲食店のフロアからエレベーターに乗ろうとしたところ、初老の恐らくシルバー派遣と思われる清掃員の爺さんが拭き掃除をしながら中に乗っていて、
その直後に、ベビーカーを押した夫婦 (見た目30代後半ぐらいで、若い夫婦という印象では無かった) が乗って来たのだが、
清掃員の爺さんを見たベビーカーの中の子供が、突然「掃除してて偉いね!」「偉い!」等と大声で連呼し始めた。
俺は別にその時点で 2,3 歳児の発言の内容や行為自体は特に気にしていなかったのだが、
その後父親と母親が、清掃員の爺さんを見ることすらせず子供に向かって「そこはありがとうでしょ」と笑いながらつっこみを入れ、子供はエレベーターから降りるまで、清掃員の爺さんが苦笑いしているのを尻目に「ありがとう」を連呼し続けた。
俺は別に年配だから絶対に敬うべきとかそんな、堅苦しい儒教思想を持っているわけでは無いが、少なくとも自分の子供が他人の業務 (それが清掃であっても) の邪魔をした状況であるなら然るべき気遣いはあって当然と思うのでこの対応に強い違和感を感じたのだが、最近の親から子への教育では自主性を尊重した野放しが良しとされているのだろうか?