二次創作は楽しくやれればいいらしい。
楽しくやるって、何?
そのキャラクターじゃなくても成立するような、短編にも満たない話を回し読みして称賛し合うこと?
推しカプの関係性や人間性を無視した話を書いてオ○ニーすること?
何が楽しいとするかなんて人によって違うのに、よく堂々とそんなことをのたまえるな。
例えば何一つ称賛がなくとも、あなたは二次創作を楽しめるのか?
どうせ二次創作、他人の褌借りて作家気取りなんて馬鹿らしい。どれだけ素晴らしい創作をしようが、所詮は二次。
二次創作のクオリティにこだわることは、そんなにも馬鹿らしいだろうか。そんなにも忌避されるべきことだろうか。
私の楽しくやるは、苦しみながら創作することだ。
誰にでも賞賛されるような作品を書きたいって告白するのは、私は承認欲求の化け物ですと宣言するようなものだ。
でもそこには承認欲求だけじゃない、ただひたすら「いいものを書きたい」っていう衝動があるんだ。そのために苦しむのが、私はとてもとても楽しい。
私は自分の創作の糧にならない話は読まない。私より描写に優れ、もしくはどうしようもなく読者を惹きつける何かを持ち合わせる話を読んで、打ちのめされていたい。映画を見て、小説を読んで、物語を知って、春の空気を吸って、糧にして、もっといいものを書きたい。
例えそれが他人の褌を借りた素人の創作だとして、本気を出すことの何が悪い。打ち込むことの何が悪い。理想の読後感をもたらすための創意工夫の何が悪い。
私のような苦しみを以て楽しむことを、あなたは内包しているつもりなのか。
楽しくなくてもいい。
私を哀れな人と思って心配しないでくれ。
私は楽しいんです。
気力を磨耗する創作が好きなんです。
私の創作を読んだ人たちの涙が好きなんです。
二次創作の分際でと鼻で笑われてもいい。
読者の不安も動揺も浮遊感も、私にとっては嘘じゃないのだ。
うるせー好きにしろ