東京都民。本当によくわからないのだが、大多数の都民のあいだでもうコロナウイルスはなかったことになっているらしい。
第6波の感染者数が下がり切らないうちに第7波の到来を指摘するニュースを見かける。ウイルスの株はどんどん感染力の強いものに置き換わりつつあるらしい。
が、そんなことはもうほとんどの都民には関係ないらしい。電車は混んでいるし、街にはたくさん人がいるし、飲食店も客が並んでいる。
自分は感染予防対策の基本を2年前からほとんど変わらず続けている。基本的に在宅勤務で、ほとんど人と会うこともなく、ましてや会食はせず、第6波の頃からそもそも外食はしていない。
最近、この生活を続ける自分の方が少数派になってきたように感じる。勤務先でも出勤をためらわない人が増えてきた。自分は近々、客先訪問をしなければいけなくなった。
ほんとうによくわからないのだが、なぜ勝手にコロナ以前の生活に大多数の人たちは戻りつつあるのか。
ワクチンの接種が進んだとか、流行しているウイルスの株は重症化しにくいとかいう言説を信じているのだろうか。自分だけはコロナにならない、なったとしても重症化はしないという安心感で腹落ちしているのだろうか。
たとえ重症化しなかったとしても、後遺症が残ることもあるだろう。かかったら激しい苦痛を味わうかもしれない。そういうことを考えるのをやめた人が増えてきたのだろうか。感性が鈍ったことを、リスクとの共存を学んだなどと言い換えてもいいのだろうか。
ほんとうにわからない。同じ人間だとは思えない。そんな違和感を表明することさえためらわれるほどに、コロナなんてもう関係ないという態度で生活している人が周囲に増えてきて、そういう人たちと生活のペースを合わせるのが難しくなってきている。誰にも言えなくて、息苦しい。
交通事故に遭うのが怖いから外出しない!みたいなタイプ?