■anond:20211121192812

「現代日本人の遺伝構成が、西遼河流域の青銅器時代人92%と縄文人8%の混成で説明でき、黄河流域からの影響は無視できるほどだ」とする論文が出ている

それはどこら辺に書いてるの…

https://www.nature.com/articles/s41586-021-03336-2

ここ見たら記事本文が有料だったんで概要しか見てないんだけど

• 3000年前の西遼河流域の農耕民はモンゴルやアムール川流域の狩猟採集民と遺伝子を共有していない
  • 彼らはモンゴル語やツングース語を広めた民ではない
• 3000年前の西遼河流域の農耕民はチベットの一部グループの84%、漢民族の59〜84%の遺伝子に寄与している
  • 彼らはシナ=チベット語を広めたと推定される
• BC1300-AD800までの台湾人の祖先の75%は現代のオーストロネシア語族、タイ・カダイ語族、オーストロアジア語族の話者と遺伝子を共有している
  • 彼らは古くは長江に住んでいた
    • 更に古くはもっと北方に住んでいた
• BC3000年にインドヨーロッパ語族がモンゴル西部に到達したが、その後追いやられた
  • 彼らはトカラ語話者だったと推定される

くらいの情報しかない。

青銅器時代は東アジアで殷周あたり、すなわち3500-3000年前くらいなんで、

この時代の西遼河流域の農耕民はシナ=チベット語族と思われるんだが

例え遺伝子に多くの寄与があったとしても、それは言語の継承に影響がなかった

すなわち今の南米大陸におけるインディオの遺伝子(言語的にはほぼスペイン・ポルトガル語に置き換えられた)

に相当するものだと思われる

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