考えた。
博士学生というのは必然的に、教授を除いた研究室での最年長となる。
稀に助手がいたりしてもサンプル数は少ないし、助手たちも博士学生のときにモデルケースを見ないで育って来ている可能性が高いので、彼ら自身はモデルケースとして有用ではない。
最年長なので接するのは年下ばかり、さらにまだ学生であるという気分も重なって、歳ばかり重ね、礼節に欠けたダサい博士学生が出来上がるのだ。
一方会社だと、2、3年後の自分の立ち位置を簡単に想像することができる。
それは2、3年先輩の社員がうようよいるからで、彼らもまた、自らの数年先の目標として先輩、上司の姿を見ている。
連続的にモデルケースが連なっているので、年齢を重ねるのに伴う社会的地位向上と、取るべき態度や見た目の練度向上がスムーズに変化する。
博士学生はずっと大学にいるから、社会に出ないから、と言われるが、それは間違っていると思う。
サンプル数というのは誤りでサンプルサイズまたは標本の大きさと呼ぶべきケースに該当する それから博士学生でも社会人でもろくでもないのから立派なのまでいる しかし博士学生の半...