2021-11-06

ラジカセの思い出

レコードラジカセがこの令和の時代に人気らしい。

再現のしようがない"アナログ感"が若い世代に受けているとか。

俺がガキだった数十年前、ラジカセは夢のアイテムだった。

安いやつであれば新品が1万円以下で売ってあって、子供お年玉でも買えた。

そんなお買い得価格にもかかわらず再生ができれば録音もできる、ラジオも聴けると最高のお役立ち家電だったのだ。

ところがこの「録音ができる」機能により、当時の誰しもが必ず一度か二度は味わう悲劇があった。

録音を行う際は「録音ボタン」を「再生ボタン」と同時に押しながら行うのだけど、

よりによってこの2つのボタンは隣り合う形で配置されていた。

お気に入りの曲が入ったカセットテープ再生する際、つい誤って録音ボタンまで押してしまい、

意図せず録音モードにしてしまうという事故ときに起こしてしまうのだ。

当人はそんなことをしでかしているつもりは毛頭なく、しばらくはその事故に気づかない。

ところが、いつまでたっても曲の再生が始まらないことに疑念を持ち、ふっとラジカセを見る。

すると録音ボタン再生ボタンの両方が押されている光景が目に入り、

わず「アーッ!!」という声を上げながら慌てて停止ボタンを押すのだ。

しかしもはや後の祭り

聴き返してみるとしばらくの無音の後、自分ビックリするくらい違和感のある声で「アーッ!!」という声が再生された後、

突如お気に入り音楽再生されるのだ。

そしていそいそとカセットテープの"ツメ"を折る。

カセットテープの下部には"ツメ"のようなものがあり、これを折ると録音ボタンが押せなくなる機構が備えられていた)

こんなものが良いなんてね。

オッサンにはようわからんわ。

クリアな音質で誤爆心配もないデジタルガジェットのほうが良くない?

ま、価値観なんて人それぞれだけどな。

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