2021-10-01

たぶんマイノリティーだった

最近よく泣く。

それはとりわけLGBTQなどのマイノリティーに言及している作品発言などを受け取ったときだ。

多かれ少なかれ、みんな『そう』だと思っていた。

みんな自分性別に疑問を持ち、違和感を抱え、折り合いをつけながら生きていっているものだと思っていた。

どうやら違うのかもしれないと気づいたのは16歳の頃。トランスジェンダーという言葉を知ってからだ。

わざわざそんな言葉があり、そしてそれを学ぶ機会があったことそれはつまりもしかして当たり前の感情状態ではないのかもしれないと薄っすらと感じ取った。

ここ数年、性的マイノリティーという言葉がよく聞こえるようになりLGBTQなんて言葉も多くの人が知るものになった。

いろんな活動があり、それらについては特に今回言及するつもりはない。

ただ、たまに聞こえる「最近そういう人流行ってる・増えているよね」というような言葉がただただ辛かった。

それを言い放った旧友の隣でどんな顔すればいいかからなかった。

ずっといたのに。ずっといたんだよ。

知らなかったとは知らなかった。だってマイノリティーだと思っていなかったから。

自分自身の存在否定されたわけではないけれど、そういった言葉を聞くたびにどうしようもなく苦しくなった。

その逆で

いろんな人がいるよね、いたよね、知ってるよ。もう少し生きやすくなるといいね。生きやすくしていきたいね、というようなメッセージを受け取ると気づいたらぼろぼろと涙が出てくるようになった。

そしてそれを受け取りながら「ああ、自分マイノリティーと呼ばれる存在だったのか」と再認識させられてしまいいまこうしてなんとなく文章を打っている。

たぶん、自分マイノリティーだった。たぶんね。

思っているより数はきっと多いよ。知らないだけで。

しかしたら同じクラスに、家族に、同じ会社に、自治会いるかもしれない。

傷つけたくない人がいるなら、存在否定するようなことは言わないでほしいかも。

案外いるから。

どんな感情持っててもいいよ。

理解できないとも思う。自分性別違和感を覚えずに生きている人がいることを理解できないから。

ただ、そういう人がいる、案外身近にいるって覚えていてもらえたらなと思う。

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