2021-09-15

すでに140体いるのに 財政危機京都市、250万円かけ新キャラ作成

https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/634104

「すでに140体いるのに 財政危機京都市、250万円かけ新キャラ作成

2021年9月7日 7:30

 財政難を繰り返し訴えている京都市が、250万円をかけて新たな広報用のキャラクターを作成したことが分かった。数多くのキャラクターを抱えている上、保育料値上げなどさまざまな市民サービスの削減を打ち出している中での「新キャラ制作だけに、疑問の声が上がりそうだ。

 キャラクターの名称は「京乃(きょうの)つかさ」。大学生という設定で、銀色の髪で中性的な姿が特徴となっている。5月1日号の市民しんぶん(市広報誌)で初めてイラスト掲載されて以降、毎月登場し、京都自然環境やかつて市内を走った市電などを紹介。8月には市バス、市営地下鉄共通乗車券トラフィカ京カード」のデザインにも登場するなど、徐々に活躍の幅を広げている。

 市広報課によると、イラスト代250万円は、2020年度の市民しんぶんの制作費約1億1千万円の中から捻出し、市内のデザイン会社制作発注したという。

 ただ、市には既に約140体のキャラクターが存在する。ごみ削減や空き家対策といった政策別のほか、部署区役所ごとにも存在し、有名なものでは交通局応援キャラ太秦萌」がある。

 「つかさ」の役割既存キャラでも十分まかなえそうだが、同課は「既存キャラには目的に応じた使い方がそれぞれある」と主張し、新キャラ必要性を訴える。

 未掲載分も含め、「つかさ」のイラストは17カットあるという。市広報課は「250万円と聞くと高額に思うかもしれないが、1カット当たりでは14万7千円。使い回しも効き、長く使うことを考えると初期投資は十分回収できる」と理解を求めている。

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