夏休みの課題の定番と言えば読書感想文や自由研究などであったが、はたして今も同じく定番の課題なのであろうか。できればそうであってほしい。
ところで今の自分にしてみれば、読書感想文なんて原稿用紙が3枚程度じゃもちろん足りないし、自由研究のテーマを見出すことも容易である。
これはまさに大人と子供とが抱えるギャップであり、「そんなもんとっとと片付けちゃいなさい」と言う親の言葉が理解できず、ひたすら反感を抱くばかりであったのだろう。
読書感想文の攻略法、自由研究のテーマ探しに関するHow toなんていうのは探せばいくらでも見つかる時代である。
しかし例えば読書感想文を取り上げるとして、大人と子供、自分と他人、そうした分別を認識するようになると、主観と客観とから物事を論じたいという気持ちが湧いてくるのかもしれない。
もちろんそのタイミングは人それぞれであるにせよ、それに備えたトレーニングとして読書感想文は非常に有用であるとも考えられる。
問題がどこにあるかと言えば、そうしたトレーニングの方法はあまり体系的に行われず、長期休暇へと放り出されることになり、これまた教育の専門家ではない家庭に一任されてしまう。
そりゃ「そんなもんとっとと片付けちゃいなさい」なんて言われるわけだし、こうした課題が嫌いになるわけだ。