SNSでは大喜利が盛んですが、元々、1964年の東京オリンピックの際、日本語表記のみ、英語に不慣れな国民が大多数という現状を踏まえ、「非常口」をはじめとした公共施設のピクトグラムがデザインされたことで、世界中に普及しました。また、各種競技のピクトグラムもその際にデザインされ、以降大会ごとに特色を活かしたデザインが作成されています。
また、ピクトグラムの情報伝達性を活かし、音声言語によるコミュニケーションの困難をサポートする、「コミュニケーション支援用絵記号デザイン原則」があり、日常生活の中での様々な物体、事象、動作、感情などがピクトグラムとして表現されています。これらを組み合わせて、並べることで、実際にコミュニケーションを支援する取り組みも多く行われています。そして、2016年には日本からの提案で、ISOとして標準化もされました。
面白い、とかシュール、とかとにかく批判したい、といろいろな言及がありますが、このピクトグラムこそが、現在まで続く1964年のオリンピック・レガシーなのです。