2021-06-20

われ泣き濡れて蟹とたわむる2021

今日夕方、すげー元気なくて、まあいつもないんだが、しかし元気なさすぎるのもよくねえなと思い、気合を振り絞って、せめて明るいうちに買い物に行くことにした

チャリに乗ってスーパーに向かう途中、川の横を通るんだが、その川沿いがジョギングロードになってて、なんとなく今日はそこを少し歩きたい気分になった

チャリ止めて、あてもなくジョギングロードに入って、少しでも開放的なほうに行きたいと思って、海側の方角に歩いてたら、河原に降りる階段があった

河原っつっても、メチャメチャ草が生い茂ってるもんだからサンダルパンで出かけた俺にとっては、実質立ち入れないような場所

なので、黒ずんだコンクリート階段の途中に腰かけて、たまにはちょっと自然に触れてみようと思ったわけだ

しかし、草の背丈が高いので、川面全然見えなかった

ウグイスの鳴き声、生活排水が横の水路を伝って川に注ぎ込む音、そういうのを聞きながら、ただ草を眺めるということになった

しかし、草なんて見ててもつまんねーので、なんとなく横を見てみると、カニがいたんすよ

そんで、俺は弱っているんだ

別に何があるってわけでもない ただ純粋に、労働するのが嫌になってきたという話だ

休んでも休んだ気がしないし、気がついたら週末が終わっていて、何にも手がつけられてない そういう状況が心から嫌になってきて、もう、その辺に倒れて、そのまんま動かなくなってしまいたい そういう気分なわけだ

カニですよ

俺は弱っている 心は泣いていると言っていい

誰の歌か知らねえし、さらにいうと上の句も知らねえが、「われ泣き濡れてカニとたわむる」ってやつじゃないですか

もう、そういう、日々の小さな気づきみたいなのを楽しみってことにやっていくしかないってわけ

ただ実際、カニがいたのはうれしかったんだ

カニってそんなにその辺にゴロゴロいる感じではないと勝手に思ってるので、見かけるとレア感があって嬉しい

俺はひとつカニ観測スポットを手に入れたわけで、と同時に、いよいよ泣きたくなったら、本当に泣き濡れてカニとたわむることが可能にもなった

ひとつ進歩だと俺は思う

そうですよね

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