2021-05-18

ニチレイ自販機と初めての告白

高1の冬、人生で初めて告白というものをした。隣のクラスの綺麗な女の子に。

の子ひょんな事で連絡先を交換する機会があり、そこから何ヶ月かドキドキしながらメールを送り合う日々が続き、人生で初めて告白というものをした。電車の中で。

しかも口に出して言えなかったかメールで送った。よく考えると文面が残るのでこっちのが恥ずかしいと思うんだが。

それに今考えると全く気の利かない告白だと思う。電車の中でメールってなんやねん。

なんだかんだ結果としてはOKをもらい、交際スタートした。交際スタートしたはいいが、電車の中で告白したこともあり、その後何をすればいいかからない。

非常に戸惑った。当時憧れだった人からOKをもらって嬉しい、だが何をすればいいんだ。今まで浮いた話が全くなかった男子高校生にこの流れは厳しかった。

とりあえずどこかに行かなければと焦り、とりあえず見晴らしがいい場所に向かった。展望台みたいなところだった気がする。

そこにニチレイ自販機があり、とりあえず何か食べる……?と尋ね、一緒に焼きおにぎりか何かを食べた記憶がある。たい焼きたこ焼きだったかもしれない。

告白に引き続き全く以て気が利かない男である。付き合ってから最初に食べるもの自販機の冷食というのは。

だが、冬だったし、そんな美味いもの日常的に食べているわけではない高校生にとってはなんか美味しかったという記憶けが残っている。相手は不満だったかもしれないが。

その後、自分の至らぬところが多々あり、1年ほどで振られてしまった。高校生恋愛とはそういうものだ。十数年も前の話になるし、もはや笑い話に近いものがある。

ただ、自分の中でニチレイ自販機抽象的な「青春」の1コマになっている。

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