2021-04-26

『17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン』

いつまた閉鎖されるか分からんから映画館に行ってきたんだが、「邦題が酷すぎる映画ランキング」生涯ワーストをぶっちぎりで更新してくれたので怒りがいまだに収まらない! だから書き捨てるッ!

原題が"Trafikant"=タバコ店だから訳しようがないのは分かるが、この題名でR15指定なら、フロイト教授の夢判断性的リビドースッキリ解消する過程でお色気シーンがムッフッフ、みたいなの期待するじゃん! でもセックスシーンは合計1分未満なんだよ! ていうかフロイト主人公に通り一遍恋愛指南をするだけだし、むしろ話の流れとしては主人公フロイトに与えたアドバイスの方が重要じゃねえか! どうなってんの全く!

…ということで邦題の酷さにはゲンナリしたものの、映画のものは良い出来です。

登場人物の設定や属性でどういう扱いをされるか予想できる、ということは映画を見慣れてくるとままあるものですが、例えばタバコ店の主人は片脚が不自由だったり(これでヨーゼフ・ゲッベルスを思い出せる程度の前提知識が求められますが)、主人公初恋相手ボヘミア出身だったり、という設定が実は伏線としても機能しているのは手際が素晴らしい。他にも「葉巻は男性ペニス象徴で…」みたいな読解もできそうだけど、私はその辺の知識が無いので詳しい人お願いね

そういうわけで、邦題が酷すぎるという点さえ目をつぶれば、お勧めできる映画でした。

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