2021-03-20

流石はエヴァンゲリオンと思わされた。ネタバレ

流石はエヴァンゲリオンだと思ったね。

アフター旧劇のオタク創作世界って、

自らエヴァンゲリオン補完計画をやってる観があったじゃない。

旧劇の終わり方に対して、こうすればいいんじゃなかったの?という

アンサーみたいな作品がたくさんできたじゃない。

 

まあ今回の新劇はそういう要素を沢山取り込んだものなんだけど、

そういうアンサーがたくさん作られたけれど、

そういうアンサー達が全く手を出さなかったのが、

当時革新的と捉えられた止め絵を使った演出とか、

これはアニメですよというのをアニメ内でやることだと思う。

 

なかにはあったのかな?

あの旧劇での荒々しい演出方法に対して、

こうすればよかったんじゃない?というアンサーを出したものが。

多分なかったんじゃないかな。

まりにもファンからの反感が多かったところだから

あれは触れていはいけないもの赫奕たる異端的なものがあったのではないかな。

 

から、今回の新劇では自ら、あの演出はこうしておけばよかったんだよなというアンサーを自ら創造じている。

それがすごくハマっている。

 

旧劇でもアンサー作品でもあった、ゲンドウな人が人見知りでただ単に死んだ嫁はんを生き返らせたいという独白のシーン、

あの一種シラケるシーンを、見事に止め絵の連続という演出でむしろ映像体験的に引き込まれるシーンへと脱皮させている。

見事としか言いようがない。

 

旧劇でも同じような演出があったが、当時は正直格好つけてるだけだみたいな印象しか無くて有効演出手段として活用されていなかった。

それを独白というシーンに叩き込むことで見事な快感映像体験へと昇華させている。

  

それにしても庵野氏は真面目な人なんだなと思うよ。

宮崎さんが気に入っているのも、真面目さなんだろうね。

 

こんなクソ面倒くさい映画をつくるのなんて、

ただただ苦痛しかなかったんじゃないか?と疑問を持つのだけど、

そういうのが好きなんだろうか。

 

シン・ゴジで発散しないと持たなかったという意味が完結編を観終わってわかるような気がしています

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